「役所に彼氏がいるとバレたら、手当を止められる?」
「恋愛したいけど、不正受給と言われるのが怖くて一歩踏み出せない…」
シングルマザーにとって、恋愛は少しハードルが高く感じられるかもしれません。
結論から言うと、
「彼氏がいること(恋愛)」自体は、児童扶養手当法で禁止されていません。
ただし、「どこからがNG(事実婚)か」のラインを知らないと、幸せな恋愛が一転して手当停止などのトラブルの原因になります。
この記事では、堂々と恋愛を楽しむための、正しい「線引き」について解説します。
記事を読むことで、「コソコソ隠れる恋愛」から卒業できます。
ルールを正しく理解することで、後ろめたい気持ちを持たずに、あなたと子ども、そしてパートナーとの時間を大切にできるようになりますよ。
結論:彼氏がいても手当はもらえる。「交際」と「事実婚」の違い

まず一番大切なことをお伝えします。
児童扶養手当法には、「異性と交際してはいけない」という条文はありません。
恋愛は個人の自由です
誰かを好きになること、デートをすること、精神的に支え合うパートナーを持つことは、受給者であっても自由です。
また、単に彼氏ができたというだけで、役所に「交際報告」をする義務もありません。
停止になるのは「事実婚」だけ
では、なぜ「彼氏ができると手当が止まる」と言われるのでしょうか?
それは、二人の関係が「事実上の婚姻関係(事実婚)」とみなされた場合に限ります。
つまり、「お財布が一緒(生計同一)」になっていなければ、手当は継続できるのです。
事実婚とは何?その境界線については、以下の記事で詳しく解説しています。

要注意!「ただの交際」でも疑われる3つのケース

いくら「交際は自由」と言っても、客観的に見て「それはもう夫婦と同じだよね」と判断される行動があります。
以下の3つのケースは、事実婚と認定される可能性が極めて高いので注意が必要です。
①妊娠したとき
最も注意が必要です。 妊娠の事実(母子手帳の取得など)が発覚した時点で、「父親(彼氏)の存在」が確定します。
たとえ彼が認知していなくても、一緒に住んでいなくても、「妊娠=性的な関係=事実上の婚姻関係」とみなされ、手当が停止になるケースがほとんどです。
②頻繁な出入り(半同棲)
「一緒に住んでいないから大丈夫」と思っていても、週3回以上あなたの家に泊まっていたり、彼の荷物が常備されていたりすると、「ここが生活拠点」とみなされます。
具体的な回数や基準については、以下の記事で詳しく解説しています。

③高価なプレゼントや金銭援助
誕生日やクリスマスに高価なブランドバッグを買ってもらったり、車検代を払ってもらったりしていませんか?
これらは「プレゼント」の範疇を超えて、「生活費の援助(生計同一)」と判断される可能性があります。
堂々と付き合うために。彼氏に伝えておくべきこと

トラブルを防ぎ、長くお付き合いを続けるためには、彼氏の理解と協力が不可欠です。
「なんとなく」で済ませず、付き合い始めの段階で以下の4つをしっかりと話し合っておきましょう。
①児童扶養手当の仕組み(事実婚の定義)を話す
多くの男性は、この手当の厳格なルールを知りません。「籍を入れなければ大丈夫だろう」と軽く考えていることがほとんどです。
- 「行政では、一緒に住んだり(同居)、生活費をもらったりした時点で『事実婚』とみなされ、手当が止まる」
- 「この手当は子どもの生活を守るための大切な命綱である」
この2点を伝え、「ケチくさい話ではなく、法律のルールだから守らなければいけない」と理解してもらいましょう。
②お泊まりルール(週の回数)を決める
なんとなくの流れで「今日も泊まっていい?」を繰り返すのは危険です。ズルズルと半同棲状態になるのを防ぐため、具体的なルールを決めましょう。
- 頻度は週1〜2回まで:週の半分(3日以上)を超えないようにする
- 荷物は置かない:着替えや歯ブラシは毎回持ち帰ってもらう。「置き荷物」は同居の証拠
③生活費(家賃や光熱費)は完全に分ける
金銭的な援助(生計同一)がないことを証明するために、お財布は明確に分ける必要があります。
- 家賃・光熱費・食費:すべて自分の口座・名義で支払う
- デート代:食事をご馳走になる程度ならOK、現金の受け渡し(生活費の補助)は絶対にNG
「経済的には自立した状態で付き合いたい」と伝えることは、あなたの自立心を示すことにもなり、彼からの信頼も高まるはずです。
④子どもとの交流は慎重に進める
彼と仲良くなりたい気持ちはわかりますが、子どもを巻き込むタイミングは慎重にしましょう。
- 誤解を招くリスク:子どもが外で「パパ」と呼んだり、「昨日パパとご飯食べた」と保育園で話したりすると、そこから事実婚の調査が入るケースもある
- 精神的な影響:もし別れてしまった場合、傷つくのは子ども
「子どもが混乱しないように、時間をかけて紹介したい」と伝え、まずは外で会う時間を増やすなど、焦らずに関係を築いていくのが賢明です。
【FAQ】彼氏がいるシンママのよくある質問
ここで、シンママさんが悩みやすい「これってどうなの?」という疑問にお答えします。
Q1.彼氏と旅行に行くのはOKですか?
A.たまに行く旅行なら問題ありません。
年に数回、彼氏と旅行に行ったり、外泊したりすることは「社会通念上の交際範囲内」とみなされます。ただし、毎週末のように旅行に行っていると「経済的な余裕がある(援助を受けている)」と疑われる原因になるので注意しましょう。
Q2.彼の車を運転したらバレますか?
A.バレる可能性があり、事実婚の証拠になります。
彼の車があなたの家の駐車場に頻繁に停まっていたり、あなたが日常的に彼の車を使って買い物や送迎をしていたりすると、「生計を共にしている(車の共有)」と判断される有力な材料になります。
Q3.妊娠しましたが、彼は認知してくれません。それでも手当は止まりますか?
A.はい、止まる可能性が高いです。
認知の有無に関わらず、妊娠の事実をもって「事実婚」と認定されるのが一般的です。「認知も援助もないのに手当までなくなるなんて…」と思われるかもしれませんが、行政の判断はシビアです。妊娠がわかった時点で、速やかに役所へ相談に行きましょう。隠していて後でバレると、返還命令が出ることもあります。
もし再婚を考え始めたら?正しい手順とタイミング

彼との関係が深まり、「これからはずっと一緒にいたい」と思ったら、それはとても素敵なことです。
一緒に住むこと(同居)が決まったら、籍を入れる前であっても、速やかに役所に「事実婚」の申し出(資格喪失届)を出しましょう。住民票の手続きと一緒に済ませるのがスムーズです。
手当がなくなることに不安を感じるかもしれません。
でも、それはパートナーと共に新しい生活を築き、経済的にも精神的にも自立していく「卒業」のタイミングです。
手当に頼らなくてもやっていけるという自信を持って、新しい一歩を踏み出してください。
恋愛は禁止じゃない。正しい知識が、あなたと彼の愛を守る

児童扶養手当(母子手当)受給中の恋愛について解説しました。
- 恋愛(交際)自体は禁止されていない
- 妊娠・半同棲・金銭援助は「事実婚」とみなされる
- 彼にもルールを理解してもらい、健全なお付き合いを
シンママだからといって、恋愛を諦める必要はありません。
ただ、子どもを守るための「ルール」があるだけです。正しい知識を持って、素敵なパートナーと健全な関係を築いてくださいね。
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