- 再婚相手の年収や借金について、どこまで踏み込んで聞くべきか悩んでいる人
 - 再婚後の子どもの教育費や養育費の分担方法で意見のズレを感じている人
 - 「お金のことで揉めたくない」と願う、シングルマザー・ファザー
 
シングルマザー・ファーザーの再婚は、お互いが子育てを経験しており、気持ちの面で理解し合えるという大きなメリットがあります。しかし、同時に「お金」というデリケートな課題も少なくありません。
シングル同士の再婚には、それぞれが「子どもの養育費」や「以前の生活の負債(住宅ローンなど)」という固定費や資産を抱えていケースがあります。
こうしたお金の状況を曖昧にしたまま再婚してしまうと、「うちの子への出費が偏っているのでは?」「相手の負債のせいで生活が苦しい」といった不満が生まれ、夫婦関係を揺るがす原因になりかねません。
- 再婚前の「お金の話し合い」で失敗しないためのルール
 - 互いの収入と支出のどこまでをオープンにすべきか
 - 再婚後の教育費、住宅ローン、貯蓄の具体的な分担方法
 
この記事では、経済的な不安を解消し、お互いの人生と子どもの未来を豊かにするための具体的な方法を解説します。
お金の不安を解消する!再婚前の「黄金ルール」(話し合い編)
再婚前のお金の話し合いは、新しい家族の未来を守るための重要な準備です。感情論を排除し、事実に基づいた現実的な生活設計を目指しましょう。
再婚前に「聞くべきこと」と「見せるべきもの」のリスト
お金について、再婚前に相手に聞いておくべきこと、見せるべきことの具体的なリストは以下となります。
相手に聞くべきこと(オープンにしてもらうべき情報)
- 現在の年収と雇用形態(ボーナスの有無、変動の可能性も含む)
 - 負債の状況(住宅ローン、奨学金、車のローンなど。特に金額と残り期間)
 - 養育費の支払い・受取状況(金額、いつまで続くか、支払い義務の確実性)
 
自分から見せるべきもの(誠意を示すための資料)
- 直近3カ月の生活費支出(何にどれくらい使っているかの実態)
 - 資産状況(現在の貯蓄額、加入している保険の種類と保障内容など)
 
話し合いで失敗しないための「3つの黄金ルール」
この話し合いの場で、互いの不満や不安を爆発させないためのルールを設けましょう。
ルール1:感情的にならず、「第三者の視点」でシミュレーションする
「あなたのお金の使い方に問題がある」ではなく、「この支出を続けると、将来の子どもの教育資金に届かないかもしれない」と、課題解決として話し合いましょう。
ルール2:「子どもの未来」を共通目標として話し合う
話し合いが難航したら、「私たちの子どもたちが、安心して大学に進学するためにはどうすべきか?」という共通の目標に立ち返りましょう。
ルール3:「曖昧な約束」を避け、具体的な数字で着地させる
「頑張って貯金する」ではなく、「毎月5万円を教育資金として共通口座に入金する」のように、具体的な金額と責任者を決め、可能であればメモや契約書を作成しましょう。
養育費と生活費の境界線を明確にする
シングル同士の再婚で特に重要になるのが、養育費の扱いです。
再婚後の共通の生活費とは別に、養育費の支払い・受け取りは個人の収入として扱い、残りの金額を生活費に充てる方式が最もシンプルでトラブルが少ないとされています。
もし、養育費の受取額を共通の家計に入れる場合は、「〇〇円分は共通費として使う」など、具体的な割合を明確にし、パートナーの理解を得ましょう。
再婚後の家計モデル設定と費用の分担方法(支出・貯蓄編)
具体的に、どんな費用に対し、どのお金を充てるのか、誰が負担するのかなど、分担方法を決めておきましょう。
新しい家族としての家計の設計図を作成
大きな出費にこそ、再婚前に具体的なプランを立てておきましょう。
| 費用項目 | 検討ポイント | 分担方法の例 | 
|---|---|---|
| 教育費 | 大学や専門学校の進学費用、留学費用など | 共同貯蓄額から拠出する、あるいは、互いの収入比率で分担する | 
| 住宅 | 現在の家をどうするか、新しいローンを組むか | ローン名義と、そのローンの返済分担比率を明確にする | 
| 貯蓄 | 老後資金、緊急予備費(生活費半年分程度) | 毎月の目標貯蓄額を決める | 
「共通財布」と「個別財布」のハイブリッド管理術
すべての費用を合算すると、支出の細かい部分がストレスにつながります。「共通財布」と「個別財布」のハイブリッド管理で精神的な余裕をもたせるのもおすすめです。
【共通財布(共同口座)】
共通財布とは、家賃、光熱費、食費、通信費など、家族共通の固定費を賄うためのお金。互いが毎月定額を出し合う。
【個別財布(個人口座)】
個別財布とは、お互いの小遣い、趣味、実子への特別な出費、個人的な保険料など、個人の裁量で使うお金。
このハイブリッド型なら、共通の責任を果たしつつ、お金の使い道についていちいちパートナーに許可を取る必要がなくなります。
「収入ダウン」や「病気」など万一の際のシミュレーション
仕事が続けられなくなったり、一時的に働けなくなったりするなど、もしもの時への備えも重要です。
【減収シミュレーション】
どちらかが仕事を辞めた場合や、収入が減少した場合、何カ月分の生活費で耐えられるかを計算し、貯蓄目標を設定しましょう。
【保険の見直し】
万が一の際に、残された配偶者と子どもたちが経済的に困らないよう、お互いの死亡保険や医療保険の保障内容が適切かを確認し合いましょう。
経済的な条件をクリアできる相手を効率的に見つける方法
経済的な不安を解消するには、高収入な相手を探すことよりも、「金銭感覚」が合う相手を見つけることが重要です。
理想の年収を追うより大切な「3つの経済観念」
再婚相手を探す際にチェックすべきは、次の3つの「経済観念」です。
浪費癖がないか(高収入よりも堅実性を重視)
いくら収入が高くても、使い方が荒ければ貯蓄はできません。クレジットカードの使い方が計画的か、借金は返済目標を持っているかなど、堅実性を重視しましょう。
借金に対して誠実か(ローン残高ではなく返済への姿勢を重視)
ローンがあっても、それを隠さず、返済計画を真剣に立てている人であれば信頼できます。逃げの姿勢がなく、事実をオープンにする誠実さこそが大切です
将来設計に前向きか(貯蓄目標を共有できるか)
「子どもが成人するまでに〇〇万円貯めよう」といった具体的な目標設定に協力的な相手は、経済的なパートナーとしても理想的です。
例文:プロフィールで「経済的な協力体制」をアピールする
婚活のプロフィールでは、「稼いでくれる人」を待つ姿勢ではなく、「一緒に頑張る」姿勢をアピールしましょう。以下の例文を参考にしてみてください。
「お互いの経済状況をオープンにして、堅実な家庭を築きたいです」
こうしたメッセージを入れることで、真剣な経済観念を持つ相手の目に触れる機会を増やせます。
結婚相談所なら「経済条件」をクリアできる理由
シングル同士の再婚で最も効率的なのは、結婚相談所の活用です。
多くの相談所では、男性会員の年収証明の提出が必須であるため、相手の経済状況を信頼できる情報で把握できます。
また、デリケートな負債や養育費、資産状況など、直接聞きにくい条件を、カウンセラーが第三者として間接的に確認・調整してくれるのも特徴です。自分の考え方と近い相手を紹介してくれる可能性が高くなります。
※結婚相談所については、以下の関連記事も合わせて確認してみてください
【婚活】シングル同士の再婚は結婚相談所が最適!その理由を解説
結婚相談所はどんなとこ?利用するメリットとデメリットを詳しく紹介
まとめ:再婚後の家族の幸せのためにお金の話しはしっかりと

シングル同士の再婚は、お互いの人生が複雑に絡み合うからこそ、お金の不安を解消するための「経済的な予行演習」が不可欠です。お金の話し合いは、お互いの人生と子どもの未来に対する「誠実さの証」であり、最高の信頼関係を築くための第一歩と考え、しっかりと行いましょう。
※シングルマザー・ファーザーの婚活については、以下の関連記事も参考にしてみてください
【婚活】シングル同士の再婚で失敗するパターン!避けるべきNG行動集
「シングル同士で再婚したい」を叶える!失敗しない婚活の始め方
また、再婚後のお金への不安要素があり、パートナー選びに悩んだら、専門家に頼ることも検討してみてください。
シングルマザー・ファーザーの再婚に強みがある結婚相談所であれば、条件に合った相手、状況に合ったサポート、相手との円満な関係構築のためのアドバイスなどが得られます。
まずは結婚相談所の情報を集め、自分の状況に合ったサービスを見つけてみてはいかがでしょうか。
