退職が決まると、同僚やオフィスへの振る舞い方を変えなくてはいけなくなり、それも退職準備としてはとても大切なことです。
この退職準備は、会社に長くいればいるほど大変な作業となります。
一緒に働いてきた人たちへの感謝や仕事の引き継ぎなど、仕事に携わっていた人には絶対に必要なことです。
会社に対して自分ができることは、今までやってきたことを正確に、すべての情報を会社に返すことではないでしょうか。
また、退職時には会社への返却物も多数あります。
退職準備は何から始めればいいのか、まったく分からないという人もいらっしゃるでしょう。
職場での退職準備は大きく分けて、「人へ対しての対応」と「返却する物への対応」2つだけです。
この記事では、私の退職経験から感じた退職準備を紹介しますので、これから退職予定の方は参考にしてみてください!
内容は、社内へ向けての退職準備となります。
人に対しての対応
退職時は引継ぎがおもな対応になりますが、ただ仕事を引き継ぐだけではありません。
心苦しくても、やってはいけないことも多くあります。また、円満退職に向けた準備も必要です。
ここでは、おもに自分のオフィスの人へ対しての振る舞い方を紹介します。
長期的な仕事には関わらない
「仕事に関わらないようにする」これはとても大事なことですが、とてもやりづらいことではないでしょうか。
しかし、もうすぐ会社からいなくなってしまう人が、長期の仕事に関わらないようにするのは当然です。
退職するのに関わってしまうと、引継ぎが大変になり会社や同僚に迷惑がかかるだけではないでしょうか。
どうしても長期の仕事に関わらなければいけないなら、前もって退職を伝えておくことが職場の人のためになります。
人の事を悪く言わない
これは、退職するからってより普段から控えた方がいいことですが…。
会社を辞めるのに、会社に残る人の悪口をいう必要がないということです。
会社を辞めることが知れ渡ると、とにかく「○○が嫌だったんじゃないのか?」や「実はオレは○○が嫌い」など、悪口を共有したがる人が現れます。
こういった場合は、悪口を共有するのはやめましょう。
誰かの影響で辞めると思われるのは、いいことではありません。また、退職後も気になってしまいスッキリ辞められません。
自分は自分のために新しい自分になるために、前向きに退職するのだから、他人の好き嫌いなどのつまらない話に関わる必要はまったくないということです。
職場の人たちとの貸し借りの清算
会社の同僚とは毎日顔を合わせているので、退職してからも連絡を取るような気がしてませんか?
退職経験がある人なら分かることですが、実際はほとんど連絡もしなければ会うこともほぼありません。
お金の貸し借りはもちろんですが、結婚や出産、入学などのお祝いも、退職のタイミングによっては準備が必要です。
自分の結婚や出産時にお祝いを頂いている人に限った話ですが、「辞めるから関係ない」とはいきません。
しかし、辞めてから1年後という場合には、余程親しくない限りは必要はありませんが、何かしら連絡が来たり人伝えで耳にしたりすることもあります。
その際は、自分がしてもらったように可能な限りお返ししましょう。
お祝いなどを頂いてた人に自分の退職後に祝い事があるなら、退職前に事情を話しお祝いを渡してしまうか、書き留めまどで送るのもいいかもしれません。
会社を辞めるタイミングで、今までお祝いなどをやり取りしていなかった方へは何もしない方がいいです。
単に気をつかわせるだけで「辞める人からお祝いもらった。お返しどうしよう…」となるだけなので注意しましょう。
お世話になった方たちへのご挨拶
お世話になった人たちには、退職前に直接会ってご挨拶といきたいところです。
しかし、自分の都合で会社を辞めるわけですので、アッチもコッチも挨拶へ行けるわけではありません。
直接出向くと迷惑になる場合もありますので、余程の関係ではない限り、電話やメールなどでご挨拶した方がいいでしょう。
もし、職場などに出向くなら、大勢で食べられるお菓子(袋で小分けされたもの)を持っていくのもいいのではないでしょうか。
会社へ返却する物への対応
会社から貰ったと思っている物のほとんどが会社の備品などです。
必ず返す準備をしておきましょう。
名刺・社員証・社員章等
特に名刺は自分の物はもちろん、顧客の名刺もすべて会社の物です。
以前会社を辞めた人が「この名刺は自分がもらったものだから自分の物だ」と言って、退職時に持っていったことがありました。
恐らく、その名刺を利用して自分で仕事ができると考えたのでしょう。
しかし、顧客が信頼しているのは企業であり個人ではありません。商品やサービスが売れるのは、会社の名前があるからです。
特に会社同士での取り引きだけでいうと、確実に会社名での信用しかありません。誰しもが勘違いしてしまう自分だけの力で売れたは幻想ということがほとんどです。
会社員は、会社の決められた仕事をして会社から報酬をもらってるに過ぎません。「俺は沢山売ったから給料もその分くれないのはおかしい」などと考えてはいけないのです。
会社は、すべての準備をし従業員に与えてくれます。そのノウハウで仕事をし給料を貰っているわけですから、一個人だけが潤うことなど企業の一般社員が考えてはいけないということです。
会社員は、自分の給料を顧客から直接頂いてる訳ではありません。
会社の売上を上げるために商品やサービスを提供しているわけで、その会社の仕事をしたことによる決まった報酬を会社からもらっているわけです。
よって、会社員は会社の信用だけで仕事をしなければなりません。顧客(企業や個人)の要求を自分の都合だけで待たせたり行わなかったりすることも許されないことです。
かなり話が逸れてしまった感がありますが、社員証や社員章、名刺などは確実に返却しましょう…。
制服・作業服・文房具・書類等
制服や作業服は当然返さなければいけません。もちろん綺麗にして返すのがマナーです。
文房具は、会社の机にあるのがほとんどだと思いますので、近くの人に配ったり要らなそうな物は上司に聞いて会社で処分しておきましょう。
書類というのは会社で作成したものや会社の公式な書類となりますが、昨今ではほとんどが会社から支給されたパソコンで、データによってのものということが多いと思います。
そのままパソコンを返却するのか、データを消して返却するかは会社へ確認が必要です。
勝手にデータを消すのは会社の財産を消すことになりますので、絶対にやってはいけないことだと考えておきましょう。
また、会社によっては個人のパソコンにデータを入れることが許されていない場合が多いので、入っているなら速やかにデータの消去をしておくべきです。
定期券・健康保険証
定期券は退職日に返却するのが一般的ですが、現在ではほとんどの場合、交通費として給与と一緒に振り込まれているのではないでしょうか。
退職日が決まっていれば、会社側で退職月までを計算して調整してくれます(要確認)。
健康保険証も扶養家族分もあれば一緒に会社へ返却しましょう。
私が退職したときは年末が退職日で会社は連休中だったので、簡易書留で12月末日までに届くよう郵送しました。
まとめ
ほかにも色々と準備しなければいけないことがありますが、退職関連の書類などは会社の指示で進めるようにしましょう。
会社に返す備品等は、会社から言われたり調べたりすれれば分かる物ばかりで、大体予想できる物ばかりです。
私が退職したときは、総務から「返却リスト」を渡されたので、進めやすかったのを覚えています。
なかには、「コンプライアンスガイド」という冊子も返却対象になっていましたが、いつ配られたかもまったき記憶になく焦りましたが、デスクに入っていたので助かりました。
めったに使わなくい、まったく役に立たない物でも会社の所有物です。一応配られたものは保管しておきましょう。
会社に長く居れば居るほど、お世話になった人達への対応が難しいような気がします。定年退職なら、もちろん気持ちよく送り出してくれますし色々な所への挨拶も必要です。
しかし、自己都合で途中退職することに、強く抵抗をもっている人も少なくはないので、直接出向いての挨拶が必ずしも良いことだとは言えません。
定年退職じゃないので去る会社への挨拶より、これからの人生を前向きに考えて頑張りましょう!
※私の経験だけで書かせていただきました。お世話になった方への感謝やお礼はとても大切なことです。可能な状況なら絶対に挨拶に行くべきだと考えております。