「退職するときの会社へ返すもの?返却物の種類ってどんなもの?」
「退職日に出勤できないときって、どうすればいいの?郵送OK?」
退職する会社へ返却するのは、基本的に会社の経費で購入したものや借用物、従業員の証明となるものです。
このページでは、退職時に会社へ返却する4つのリストを紹介したうえで、返すタイミングや方法などを紹介します。
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退職時に会社へ返却する4つのリスト
退職時に会社へ返却するのは、以下のリストのものです。
- 会社の経費で購入したもの
- 会社からの借用物
- 従業員の証明となるもの
- 健康保険証や定期券(交通費)など
リスト1:会社の経費で購入した備品など
- 文房具全般
- 外出や出張で使うPCケース、カバン
- 防寒、防暑対策の着衣や備品
- マウスパットなどのPC関連の備品
- ほかにもデスク回りの備品など
会社の経費で購入したものや会社から支給されたものは、全て返却対象となります。
しかし、全て上司に渡したりデスクに置きっぱなしにしたりするのは気が引けるし迷惑なことです。また、使い込んで「誰も使わないだろう…」という備品も少なくありません。
そういった場合は、上司に相談し後輩や同僚に渡したり、自分で処分したりするようにしましょう。
- 上司に全て渡すこと、デスクに置きっぱなしは迷惑
- 上司に確認し後輩や同僚に渡す、または処分するようにする
リスト2:会社からの借用物
- パソコンやタブレット、スマホや携帯などの端末
- USBメモリやなどの記録媒体
- 制服、ユニフォーム、作業服、ベルトなど
- 会社によっては安全靴や安全帽などの安全保護具全般
パソコンやスマホ、タブレットなどの端末類や記録媒体で注意すべきがデータの消去です。
良かれと思い勝手に全てのデータを消してしまうのはトラブルの原因になります。
データは会社の財産なので自分の判断で消すことは避け、返却時のデータ状態は上司や関係部署に確認してから対処しましょう。
また、紙データもシュレッターをかけがちですが、これも会社の財産なので注意が必要です。
制服など自宅で保管しているケースもあります。普段会社でクリーニングに出しているなら、すべて職場からクリーニングへ出すことで返却と考えましょう。
自分で洗う必要があるなら、できるだけクリーニングへ出してから返却するのがマナーです。
仕事内容によって安全保護具類も対象になります。安全保護具には耐用年数があるため、他の従業員へ引き継ぐものとはいえないので、上司などへ処分の方法を確認しましょう。
- 端末や記録媒体返却時はデータの状態に注意(紙データも)
- 制服類はクリーニングへ出して返却
- 安全保護具などの処分は上司に確認
リスト3:従業員の証明となるもの
- 社員証や社章
- 入館や入室のセキュリティカード、ロッカーキー
- 名刺
すべて、最終出勤日に返すようにしよう。無駄に長く持っていると、紛失や盗難などのトラブルに巻き込まれる可能性もあり、スッキリと退職できなくなってしまうので注意が必要です。
名刺は、自分のものはもちろん、取引先や関連会社、顧客の名刺も確実に返却します。
自分の名刺はシュレッターをかけるよう指示されることがほとんどですが、顧客などの名刺は会社が所有する情報のため適所へ渡すなどしましょう。
- 従業員の証明やセキュリティ系のものは最終出勤日に返却
- 名刺は取引先やお客様のものも返却する
リスト4:健康保険証や定期券(交通費)など
- 健康保険被保険者証(以下、保険証)、扶養家族分も
- 定期券代金の精算
保険証は退職日まで効果があるため、病院にかかっているなど状況によっては最終退職日に返却できないケースもあります。
また、退職日が年末年始など大型連休だと、返すタイミングが遅れてしまうこともあるでしょう。
もし保険証を直接返せない場合は、簡易書留などで担当部署へ郵送して返却します。
定期券代は給与と一緒に振り込まれることが多いので、何もしなくても会社側で退職日に合わせて精算してくれることがほとんどです。
精算が必要なら会社の指示に従って対応しましょう。
- 保険証は本人と家族分すべてを返却
- 退職日に直接返せないなら担当部署へ郵送
- 交通費は会社が退職日に合わせて精算してくれる
他にも返却を求められるケースもある?
他にも「コンプライアンスガイド」や「業務に関するマニュアル」などの冊子類の返却を求められたという事例あります。
返却が必要なものが会社によって異なる可能性があるので、事前に関係部署などに確認しておくといいでしょう。
返却物のリストをくれる会社もあるので、その場合はリストに従って返却してください。
まとめ
- 返却するもの処分するもの、データ類などは上司や関係部署に確認して対応する
- トラブルを避けるためセキュリティや従業員証明などは最終退職日に返却する
- 最終退職日に返せないものは、担当部署へ郵送する
退職では、会社へさまざまなものを返却する必要があります。
なかには「こんなのいつ配られたっけ?」というレアな備品や冊子を求められるケースも少なくありません。
円満に退社なら「失くしました…すいません」で済む可能性もありますが、そこからトラブルに発展してしまうケースもあるので、会社から受け取ったものは大切に保管しておきましょう。