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少年スポーツ(スポ少)で子供を怒鳴りつける保護者トラブル…スポーツは楽しむもの!

少年スポーツ(スポ少)で子供を怒鳴りつける保護者トラブル…スポーツは楽しむもの! 少年スポーツ

少年スポーツでは、試合中に保護者が自分の子供のプレーに対し、「なにやってんだ!!」や「なんでできねーんだぁっ!!」などと怒鳴り散らしているシーンを目にすることがあります。

また、酷いケースでは胸倉をつかんだり首根っこを引っ張ったりと、見ていて気持ちがよくない状況も少なくはありません。

自分の子供だから放っておいて欲しいといわれそうですが、それらの行為は子供にとっていいことなのでしょうか。

今回は、少年スポーツの試合において、保護者が自分の子供へ厳しく当たる行為について考えていきましょう。

少年スポーツ(スポ少)の試合における保護者の問題点

少年スポーツ(スポ少)の試合における保護者の問題点

なぜ、自分の子供を人前で怒鳴るのでしょうか。その行為に至るには、どのような感情があるのかを考えてみましょう。

例えば、自分の子供を一流プロ選手にしたいと考えているとします。

そうすると怒鳴ってしまう保護者は、小中学生のうちから自分の子供が他人より優れていないと我慢できません。

「今から飛び抜けた活躍をしないとダメだ!」と、子供に押し付けてしまいます。

ただ、飛び抜けた活躍をする子供は、その時点での運動神経や身体能力が他の子供よりも、ずば抜けている選手です。

飛び抜けた活躍をする子供は、毎年の必ず現れるものでもなく何年かに1人なので、自分の子供もやればできると考えて押し付けるのは正解ではありません。

したがって、自分の子供のプレーに対し怒鳴り散らかす保護者は、できるはずのないことを子供に要求しているのです。

 

単純に考えて、一流プロ選手のような動きができる小中学生はいません。

しかし、自分の子供の動きに対し「なんで○○のようにできないんだっ!」と、一流プロ選手の名を挙げて怒鳴る保護者もいます。

たとえ毎日一生懸命頑張ったとしても、少年時代にプロ選手のような動きは難しいかもしれません。頑張ってできるなら、誰でも一流プロ選手です。

これでは、子供が楽しくスポーツを続けるのは難しくなるでしょう。

すべての選手は同じではない 少年スポーツは楽しむべき

すべての選手は同じではない 少年スポーツは楽しむべき

少年スポーツであっても大人のスポーツであっても、チーム内の選手能力は同じではありません。

少年スポーツを楽しむためには、どのようなことを考えるべきなのでしょうか。

少年スポーツ(スポ少)で保護者の「積極的に行け!」は無責任?チームへの影響とは
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人の目を気にせずに楽しむ!

プロの世界であっても選手の能力には大きな差があり、誰もが憧れて「あの人のようになりたい」という選手は、プロの中でも一流の能力を持っています。

子供相手に、一流選手のプレーの真似をしろと怒っても、できないですし楽しいと感じるはずはありません。

子供がスポーツを嫌いになり、辞めてしまうきっかけとしかならないのです。

子供が親の目を気にして嫌々やるスポーツは、保護者だけの趣味になってしまいます。

人それぞれを意識して楽しむ!

スポーツは自分が楽しみたいスタイルでやるのが一番です。それが、生涯の趣味として続けるためには大切なことではないでしょうか。

少年スポーツ団などでは、将来プロを目指している選手もいれば、その瞬間を楽しみたいと考えている選手など人それぞれです。

そのような雰囲気ではない、少年スポーツ団もありますが、その中であっても流されることなくスポーツを楽しみましょう。

もちろん、試合に出るためには努力は必要です。

できない・教えられない保護者が子供を怒鳴ることによる影響

できない・教えられない保護者が子供を怒鳴ることによる影響

スポーツを経験したことが無い、経験はあるけれどそこまで上手くなれなかった保護者は、子供を怒鳴りつける傾向にあるかもしれません。

また、平気で小中学生のスポーツを見て「下手だ」「大したことない」など言ってしまうこともあります。

それは、自分の目線がプロスポーツ選手になってしまっているからで、TVで観る選手のような動きができない子供に苛つくという間違いを犯しているのです。

経験も無い、教えられない、でも苛ついて怒る保護者。子供にはどのような影響があるのでしょうか。

嘘をつくようになる

「監督がそう言ってた…」など、自分を守るため、親に嘘をついてしまうようになります。

そうなると、保護者は自宅で指導者を悪く言うようになってしまうのです。

また、ほかの保護者へも指導者の悪口や陰口を言うようになり、チームの雰囲気も最悪に…。

ほかの選手へ責任転換するようになる

「〇〇がパスをくれない…」「本当はやるつもりだったけど〇〇が…」など、試合で保護者が要求するプレーができないことを他人の責任にするようになります。

そうなると、保護者は自宅でその選手や保護者を悪く言うようになってしまうのです。

家族で他人の悪口を共有するなど、最悪な結果になってしまいます。

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指導者の指示を聞かなくなる

自分の親から自宅で執拗に怒られるため、指導者の指示を聞かなくなります。

聞かなくなるというより、指導者の指示通り動くと家で怒られるので、聞けなくなるのです。

さらに、TVで観ている一流選手の動きを、何の知識も根拠もなく子供に教えるなどして混乱させてしまいます。その動きができないことを指導者や本人のせいにしてしまうのです。

自宅で執拗に怒られたり教えられたりすると、子供は怒る人(親)の指示だけを聞くようになります。この時点で、他人の考えを受け入れられない子供になってしまうのです。

そこからの成長は難しいでしょう。

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まとめ

一流選手のようなプレーを子供に要求するのは、スポーツを楽しめなくなるきっかけです。

自分の子供を、自分が好きなプロ選手のように振る舞わせようとするのは、親の都合であって子供のためになりません。

少年スポーツで、保護者が子供にできるのは応援だけです。

よく少年スポーツでは「保護者に感謝しなさい」と耳にします。しかし、保護者目線で考えれば、本来は家族に喜びや感動を与えてくれる子供に感謝すべきです。

まずは、感動を与えてくれる「子供」に感謝の気持ちを込めて応援することだけを考えましょう。