現代の少年スポーツ(スポ少)では、チームに保護者が多く関わっているのが現状です。
チームに保護者が関わるともちろん良いことが多くあります。
ただ、「口は災いのもと」といわれているように、少年スポーツにおいては保護者による悪口や陰口が、子供を巻き込んでしまうことも少なくありません。
子供が巻き込まれてしまうとチームにいづらくなり、最悪の場合はそのスポーツをもできなくなってしまうのです。
この記事では、少年スポーツ(スポ少)である保護者による嫉妬について紹介し、保護者の行動で子供を巻き込まないためには、どういった行動に気をつけるべきかを考えていきます。
少年スポーツ(スポ少)である保護者による嫉妬とは
少年スポーツにおいて、保護者が他人の子供に抱く嫉妬とはどのようなものなのか。
これは、すべて父母が持ち合わせている感情ではありません。本当に一部の人だけです。しかし、どのチームにも1人はいるかもしれません。
試合に出ている他人の子供へ嫉妬する
これはよくある話で、子供が試合に出られないという保護者が抱いてしまう嫉妬です。
自分の子供が試合に出られないのは、どこの家庭でも親心としては複雑で出してあげたい気持ちになるのは理解できます。
しかし、試合に出れるレベルに達していないのなら、試合に出れるように何かを努力させることが大切です。
自分の子供が努力して試合に出れるように協力し応援するのではなく、試合に出ている他人の子供に対し嫉妬し悪口を言うのは間違っています。
指導者に可愛がられている他人の子供に嫉妬する
これを凄く気にする保護者がいます。自分の子供が、指導者から1番可愛がられていないと我慢できない保護者です。
自分の子供は他の子供と違って特別な存在であるのは当たり前ですが、それは家族内に限ることで他人にまでそれを望むのは間違いではないでしょうか。
こういった考えの保護者は、どこへ行っても気苦労が絶えません。いつだって誰にでも自分の子供が気に入られていないと気が済まないのですから…。
しっかりと挨拶や返事をし真剣に練習をしていれば、指導者は自然と気に掛けてくれます。大人と子供といっても、最初から信頼関係があるわけではありません。
口は災いのもと!保護者の嫉妬が子供を巻き込んでしまう
少年スポーツで、保護者が他人の子供に嫉妬すること、どのようなことをしてしまうのか?その行為が子供にまで影響してしまうこともあります。
他の保護者に他人の子供の悪口や陰口を言ってしまう
嫉妬する保護者は、他の保護者に平気で他人の子供の根も葉もない悪口や陰口を言ってしまいます。
通常では、保護者が他人の子供の悪口などを言っていること事態、違和感や嫌悪感を抱いてしまうものです。
しかし、嫉妬する保護者はそういったことを考えずに、とにかく嫉妬を感じている子供を悪く言うことで自分の子供は正しいと思わせたり、優れていると思わせたりします。
悪口を聞かされた保護者は、大人が子供の悪口を言っていることに驚き、自分の子供にそれを確認してしまうでしょう。
そうなると、子供は親に対し異常なまでの嫌悪感を持ってしまいます。親同士でそんな話をしているのか?誰がそんなことを言っているのか?と…。
根も葉もない作り話をされるのは、大人の世界ではよくある話ですが、子供は「よくあることだ」では済ませることができません。
子供は、事実ではない話を言われることを許しません。仲間だと思っていた友達が裏切ったと感じてしまうのです。
結果、嫉妬を抱いている保護者の子供は、チームでの居場所を失ってしまいます。子供のためにやったことが、子供から友達もスポーツも奪ってしまうことになるのです。
他の保護者の悪口や陰口を言ってしまう
嫉妬する保護者は、他の保護者の悪口も言ってしまいます。
例えば「○○さんは、コーチの機嫌ばかりとっている」とか、「○○さんは、○○さんの悪口を言っている」や「○○さんは、コーチを批判している」などと根も葉もないことを言います。
特定の保護者が周りから嫌われるよう仕向けるために、その保護者の悪口や陰口を言ってしまう保護者…。
しかし、その行為こそが周りから嫌われる行為です。これでは他人を嫌わせようとして、結局は自分が嫌われてしまいます。
人の悪口ばかりを言うと、その本人が悪く言われてしまうのです。そして、嫌な噂を立てられた保護者も子供も、チームにいづらくなってしまいます。
指導者に他の保護者や子供の悪口や陰口を言ってしまう
他人の子供に嫉妬した保護者は、指導者にまで他の保護者や子供の根も葉もない悪口や陰口を言ってしまいます。
「指導者の批判をしていた」とか「〇〇さんのお宅は練習や試合が面倒だ」と言っていたや、さらには「あの子は試合で活躍していない」とまで言い出すのです。
しかし、これは他人のことを指導者に告げ口しているようで、自分が指導者の悪口を言っていることになります。
特に、試合で活躍していないなどと言ったら、試合に出すことを決めたのは指導者なのですから、良い気持ちにはなりません。
そして、指導者は何を言われているとか、どう思われているとかよりも、子供達が練習や試合で気を抜かずに自分の指導を受けているかを気にしています。
指導者に陰口を言うのは、自分にとっても子供にとってもプラスになることはありません。
保護者間のトラブルを回避する方法と意識すべきこと
子供の成長を見守りながら楽しめる少年スポーツですが、その少年スポーツが悩みの種になってしまう場合もあります。
トラブルに巻き込めれないようにするためには、どういったことに意識する必要があるのでしょうか。
ここでは、以下の保護者のタイプ別で考えていきましょう。
- 他人に悪口を言ってしまう人が意識するべきこと
- 他人の悪口を聞かされてしまう人が意識するべきこと
- 他人に悪口を言われてしまう人が意識すること
他人に悪口を言ってしまう人が意識するべきこと
これは大前提ですが、他人のしかも子供の悪口などを言ってしまうのは、言ってる本人がどうかしてる人と思われてしまいます。
やっていることは、子供が嫌われるように仕向けているという恐ろしいことです。そんな人の話を他人が信用するわけがありません。
自分が子供のためと思っていても、結局は自分のためということです。
例えば、子供が試合に出ることを願うのは、子供のためを思っているように見えます。しかし、根本は自分の子供が試合に出ているのを観たい、という自分のためなのです。
結局、自分のために他の子供を悪く言ってしまい、そのせいで自分の子供がチームにいづらくなってしまうというのです。
大人であり親である自分が、子供ではなく自分を中心に考えてしまったことに気づき、恥じべきことをしたと感じられれば、他人の子供を悪く言うことも無くなるのではないでしょうか。
とにかく、子供が何らかの犠牲になってしまうという意識をもち行動しましょう。
他人の悪口を聞かされてしまう人が意識するべきこと
なぜ、よく聞かされてしまうのかを考えてみて下さい。
こういった、人の噂話ばかりを聞かされる人の特徴は、自分の意見を言わないし、どんな話も聞いてくれ、その話を広めてくれる人です。
人の悪口を聞いても、相槌を打ったり笑ったりすると、その悪口を「○○さんが言ってった」など言われてしまいます。
タダ話だけ聞いているのに、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があるのです。
特に相槌では、「へぇ~」「えぇ~」「そうなんだぁ~」など、興味があると思われるものは避けた方が良いでしょう。人の悪口が好きな人だと思われてしまいます。
とにかく、他人の子供の悪口を言う人の話には、嫌悪感を示すことを意識しましょう。
心では嫌な気持ちになっていたとしても、悪口を言っている人から見れば興味をもって聞いていると感じます。そして、一緒に悪口を言った人となってしまうのです。
嫌悪感を示すのは難しいことかもしれません。しかし、そんなときは大人だけの世界ではなく、子供も絡んだ世界だということを意識することが重要です。
他人に悪口を言われてしまう人が意識すること
言われないように行動するよりも、気にしないようにすることです。
どんな世界でも、嫉妬というものは必ずあります。嫉妬されるほど子供が頑張っているという証拠です。
決して悪口や噂話が耳に入っても、対抗するなどせず気にする素振りも見せずに振る舞うことを意識しましょう。
子供の悪口を言われるのは、堪え難いし許せないことです。しかし、こういった話に乗っかるとトラブルにしかなりません。相手の思う壺です。
子供が頑張って結果を出しているのですから、腹を立てトラブルになるより子供を第一に考えて気にせずやり過ごすことを意思してください。
理不尽と感じるかもしれませんが、子供が活躍すればするほど、必ずと言っていいくらいに嫉妬による悪口・陰口はありますので、気にしてばかりではいけません。
まとめ:保護者間の仲が良ければ選手たちもスポーツに集中できる!
とにかく、他人の悪口や陰口は、言わない方がいいし聞かない方がいいということです。
特に自分の子供が絡んでいる世界で、そのような話をするのはリスクしかありません。
少年スポーツで試合に出るには、他人の子供のことを気にする前に、自分の子供を努力させることが重要ですし近道です。
自分の親が、自分の友達の悪口ばかり言っていると知った子供の気持ちを想像してみてください。
また、チームの保護者同士の仲が良いと選手たちはよりスポーツに集中できます。
難しいかもしれませんが、子供たちのためだと考え、努力してみてはいかがでしょうか。