会社の上司や先輩社員による【依怙贔屓(えこひいき)】に悩んでいる、という話をよく耳にします。
依怙贔屓されている社員を見ると、不満を覚えることはないでしょうか。
ただ、考え方を変えるだけで、その不満が解消されるかもしれません。
このページでは「依怙贔屓だ」と感じてしまう理由を紹介し、解決策を考えていきます。
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依怙贔屓と感じてしまうこと、その理由
会社員として働いていると、不満に思うことが多々あります。
中でも、上司や先輩社員による依怙贔屓が気になるという人は、いったいどのような依怙贔屓に対し、不満を持っているのでしょうか。
同僚との接し方が違う上司や先輩社員
自分と自分の同僚とでは、接し方が明らかに違う!そんなことを考えている会社員が多いようです。
- 「あいつだけ、仕事を頼まれることが多い」
- 「あいつの話だけ、上司は聞いてくれる」
- 「あいつだけ、いつも食事に誘われる」
- 「あいつだけ、得意先との会議や打ち合わせに連れてかれる」
- 「あいつだけ、ゴルフに誘われる」
- 「あいつだけ、怒られない」
- 「あいつだけ、地元が同じだから優しくされている」
など、聞きだしたら止まらないくらいに出てきてしまいます。
なぜ依怙贔屓と感じているのか?その理由
こういった上司や先輩社員の依怙贔屓、によって不満を感じている会社員は、どうしてそれを依怙贔屓だ、と感じているのでしょう。
- 「会社員は、平等に扱われるべきだ」
- 「自分も頼まれれば仕事で同じ結果を出すことができる」
- 「一緒に食事をすれば仲良くもなれる」
- 「話しかけてこない上司や先輩は明らかに自分を嫌っている」
- 「声を掛けてくれいないなんて上司失格だ」
- 「誘われてもいないのに、ゴルフを始めるのは変だ」
など、これも聞き始めたら切りがないことです。
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結局なんで依怙贔屓だと思うのか
結局は、自分より上司や先輩社員から優遇されている同僚がズルイということではないでしょうか。
自分は、会社の仕事を真面目にやっているのに、自分よりあいつが可愛がられているのは、依怙贔屓以外の何ものでもない、といった考えということです。
そして、会社という組織なのだから、それはあってはいけないことだ、という感じだと思います。
こういった、依怙贔屓を解消したり感じなくなったりする、方法や解決策はあるのでしょうか?
理不尽?な依怙贔屓を解決する方法はあるのか
依怙贔屓によって、会社に行くのも嫌だ、と感じている会社員も多いのでは?
それでは、その依怙贔屓さえ無くなれば、解決するってことですよね!
依怙贔屓なんて昔からあった?思い出してみましょう
そもそも依怙贔屓と感じることなど、子どものときからあったはずです。
例えば、学生時代にも先輩後輩という関係性があります。同じ部活だったり、小学校や中学校が同じだったりと、最初から関係性があるのです。
知らない後輩より知ってる後輩、知らない先輩より知ってる先輩、よく会話するのはどちらの場合でしょうか。
また、学校で言えば、先生による依怙贔屓を感じる人もいます。しかし、良く考えてみて下さい。
学校の先生が依怙贔屓をしているように見えたのは、先生とよく会話する生徒に対してではなかったでしょうか?
実際は、先生に聞きたいことや相談したいことが多かった生徒が会話しているだけであって、先生自身は依怙贔屓なんて考えなかったということです。
クラスメートにも同じことがいえます。クラスの全員と同じように接することができる人なんていません。これも依怙贔屓と同じ考えになります。
あの人とは気が合うから友達、あの人とは会話したことがないから友達ではないなど、全員が同じように友達になるなんて有り得ないのです。
コミュニケーションを積極的にする人としない人とでは、もちろん先生と会話する機会も違いますし、友達を作る機会も違うといことになります。
また、部活やクラブ活動などを積極的にやっている人は、多学年の人と知り合うことができますが、自分から何かをやらない人には多学年との接点は生れません。
これが、昔感じていた依怙贔屓の正体です。
会社での依怙贔屓を考えてみる
上司も先輩社員も、昔の学生時代と同じようなものではないでしょうか。
自分が会話しやすい社員や、仕事を快く引き受けてくれる社員、そして付き合いのいい社員、と行動を共にすることは自然な流れです。
これを依怙贔屓と考えるべきではありません。「仕方のないこと」と意識を変えるべきです。
職種や職場環境によって大きく変わるとは思いますが、依怙贔屓されていると感じる人には、自分とは違うものを持っています。
それは、自分から上司や先輩社員へ売り込める人。それは故意にやっている人もいますが、自然とそうなる魅力のある人間という場合が多いです。
では、依怙贔屓される社員には、どのような特徴があるのでしょうか。
依怙贔屓される社員の3つ特徴
「依怙贔屓される」とはいい方は良くありませんが、こういった社員には以下のような特徴があります。
- 挨拶や返事ができる
- 気づかいが自然にできる
- 自分も会社の一員と強く意識している
ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
挨拶や返事ができる
朝や退社時に、しっかりと挨拶することが出来る人です。
こんな子供みたいなこと?と考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、挨拶も返事もしない人に対し、上司や先輩社員は仕事を頼んだり、食事に誘ったりするでしょうか?
気づかいが自然にできる
会社の仕事をやっているのだから、それ以外のことなんてする必要がない、と考えてはいませんか?
全くその通りかもしれません。
しかし、気もつかえない人に対し、上司や先輩社員が人間関係を築こうとするでしょうか?
仕事だけの関係だから自分は仕事以外を考えない、というなら「依怙贔屓で不満」なんてことも考えるべきではありません。
自分も会社の一員と強く意識している
自分も会社の一員だと強く意識することにより、上司や先輩社員と仕事をしている、という考えが生れます。
逆に、上司を学校の先生のような存在だと勘違いしている人はいないでしょうか?上司は自分の悪い部分を探して、成績を付けようとしているなど、無駄なことばかり考えてはいませんか?
その時点で、早く仕事で評価されなくては、など考えてしまいます。そして評価されるためには、余計なことを言わないで、言われたことをしようと考えてしまうのです。
上司も社員ですので、ほぼ仕事のことしか考えていません。部下の成績を付けるのは非常に面倒で嫌な仕事としか思ってません(という人が多いです。これも上司の仕事なんですが)。
上司や先輩社員が、同じ会社の仕事仲間と考えられる人は、自分が会社の一員だということを強く意識しています。
依怙贔屓の解決策は気にしないこと
解決するには、依怙贔屓されている人がいる、なんてことを考えないようにする、ということです。
そのためには、積極的に仕事へ関わる必要があります。
新入社員に任せるような仕事を「仕事してます」という顔でこなし、それ以上のことをいつまでもやらない、といった感じでは何も変わりません。
それでいいなら非常に楽な選択なので、そうするべきですが、他の社員を見て「依怙贔屓だ」とは、考えてはいけません。
失敗したら「恥ずかしい」とか「能力が無いと思われる」とか、新しい仕事をやる前に考えてしまう会社員が多くいます。
これでは、上司や先輩社員との接点など作れるわけがありません。それなのに「自分には目を掛けてくれない」とか「話しかけてくれない」など、考えていることが間違いです。
結局、他人から見て依怙贔屓されていると感じる社員は、積極的に仕事へ関わっているうちに、上司や先輩社員との人間関係を自然に作れているということです。
上司や先輩社員は、同じ会社で仕事経験の少ない自分をサポートしてくれる人、と考えるだけでいいと思います。
そして、上司や先輩社員は、自分が仕事で行き詰まり困ったら、どんどん利用してもいい人と考えるべきです。
そのためには、普段から挨拶や返事に気を遣い、最低限の人間関係を築いておくことをオススメします。
自分が難しい仕事に向って行けば行くほど、上司や先輩社員と接する機会が増えて「依怙贔屓」なんて感情は全く無くなるのです!
依怙贔屓を気にしないなんて無理!耐えられない人は転職も検討
もうどう考えても依怙贔屓だし、我慢できないし…。となったら、退職し転職を検討するのも一つの選択ではないでしょうか。
その会社から心が離れてしまうと、再び頑張ることは難しくなってしまいます。嫌な上司や先輩がいる会社に貢献しようという考えも起きないでしょう?
しかし、辞めたい会社なのに辞めさせてくれなかったり、退職を伝える話すら聞いてくれなかったり、退職を上司へ切り出せない人も少なくありません。また、再就職のことを考えると不安で辞められないこともあります。
こうなってしまうと、毎日がつらく休日も会社のことばかり考えてしまうなど、うつ病などの精神疾患の危険もあるのです。
そんな危険な状態からは、すぐにでも脱出しなければ、本当に取り返しのつかないことになりかねません。
そんな場合は退職や転職を支援してくれるサービスの利用も検討しましょう。
「退職代行サービス」を利用して退職の意思を伝えたり、「転職エージェント」で再就職先を見つけたりすることが、嫌な職場から早急に離れられる方法と言えます。
過去は我慢するしかなかったことも、昨今では支援サービスによって働きやすい環境を手に入れられるのです。
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まとめ
職種や職場にもよりますが、会社では自分から行動しなければ誰も振り向いてくれない、というのは当たり前です。
挨拶などのコミュニケーションや仕事への関わりは、自分からアクションを起こすものであり、向こうからやってくるものではありません。
上司が自分に気を遣い、言葉や仕事をくれるまで待つ、ということをやってしまってるだけです。それでいいなら間違いではありませんが、「依怙贔屓」と思うことは止めるべきです。