自分は最低賃金以上もらっているのか、気になっている人も多いでしょう。
また、最低賃金に含まれるのは、基本給以外にどのような手当が含まれるのかも気になるものです。
このページでは、最低賃金の計算方法や具体例を紹介し、基本給以外に含まれる手当と含まれない手当を解説します。
最低賃金の計算方法!
ここでは、厚生労働省「最低賃金額以上かどうかを確認する方法」を参考に、時給と日給、月給の場合それぞれの最低賃金の計算方法や具体例を紹介します。
また、2022年の最低賃金は、関連記事「2022年の最低賃金改定いつから?令和4年最新の都道府県別一覧紹介」で確認ください。
時給制は単純に時給を確認
時給制の仕事の場合は、単純に時給が最低賃金との比較対象です。
例えば、最低賃金が930円の地域だった場合、時給が930円を下回っていれば最低賃金以下となります。
日給制の計算方法と具体例
日給制の計算方法は、以下の通りです。
日給 ÷ 1日の所定労働時間
上記の計算で、1時間あたりの給料を求め、その数字が最低賃金との比較対象になります。
例えば、日給10,000円で所定労働時間が8時間の仕事だとしましょう。
- 10,000円(日給) ÷ 8時間(1日の所定労働時間) = 900円
この仕事の場合、900円が最低賃金との比較対象です。
月給制の計算方法と具体例
月給制の計算方法は、以下の通りです。
上記の計算をする前に、まずは月給を計算する必要があります。
月給に含まれるのは、基本給と職務手当などの毎月必ず発生するお金だけです。
後章で詳しく説明しますが、残業代(時間外手当)や通勤手当、ボーナス(賞与)などは月給に含めずに計算します。
例えば、以下の条件で計算してみましょう。
- 基本給:120,000円
- 職務手当:40,000円
- 時間外手当:45,000円
- 通勤手当:20,000円
総支給額は、上記をすべて足して225,000円です。ただ、時間外と通勤の手当は含めないので、それらを引きます。
225,000円 − (45,000円 + 20,000円) = 160,000円
160,000円が、計算式に使う月給になります。
月給を求めたら、章の冒頭で紹介した方法で計算します。1カ月の平均所定労働時間は、1日8時間の20日勤務で160時間としましょう。
- 160,000円(月給) ÷ 160時間(1カ月の平均所定労働時間) = 1,000円
したがって、時給は1,000円になります。
最低時給の計算に含める手当と含めない手当
最低時給の計算に含める手当は「基本給」「職務手当」「資格手当」など、毎月必ず支払われる基本的な賃金です。
では、最低時給の計算に含めないものは、どのような手当なのでしょうか。
厚生労働省「最低賃金の対象となる賃金」を参考に、以下にまとめてみました。
【最低賃金に含めないおもな手当】
- ボーナス(賞与)
- 結婚手当などの臨時手当
- 時間外手当(残業代)や休日割増などの所定時間外労働に対する手当
- 深夜や夜間での通常の労働賃金以外の割増分
- 通勤手当や精皆勤手当、家族手当など
このように、最低賃金に含めないのは、毎月支払われる基本的な賃金以外の手当などです。