税金を滞納したら自宅に役所の人がでやってきて、家にある物を持っていくというテレビ番組を観たことはないでしょうか?
もう、1年以上前ですが我が家にもやってきました……。
結論からいうと、役所の担当者が訪ねる家を間違えていただけです。
皆さんにも、降りかかる可能性があるので、参考のため当時の 状況などを残しておきます。
役所が間違えて財産を没収しにきたときの話
私は自宅で仕事をしているので、仕事中はインターフォンの音を消していることがほとんどです。
しかし、その日は娘の荷物が届くということで、インターフォンの音を入れたままにしていました。
荷物が届き、ほんの1分くらい経ったときです。
再びインターフォンが鳴ったので画面を確認すると、スーツ姿の女性1人と男性が3〜5人画面いっぱいに映り込んでいます。
その時点で、もう普通の状況ではないと感じました。
だいたい、複数人で自宅を訪ねてくるケースなんてテレビでしかみたことがありません。
警察が容疑者の自宅を囲んだり、税務署が差し押さえのため大人数で訪ねてきたりなど、まずそう考えるのが自然でしょう。
只事ではない、そう感じた私はすぐにインターフォンに。
女性が何かを喋っているのですが、声が小さいためまったく何を言っているのか聞き取れません。
そのため私は、自宅前に大人数いられるのは近所の目もあるので「聞き取れないので、入ってもらえますか」と伝え解錠しました。
玄関のドアを開けると5人くらいが入ってきました。
女性が何か説明しようとしてるのですが、何かを取り出すのに手間取っていたので、他の男性が話し出しました。
40代くらいの男性「〇〇さんいます?」
女性の名前です。
そのとき聞こえた名前が妻の名前と同じだったので、
私「この時間は仕事に行ってます」
40代くらいの男性「どういった関係?」
と、変なことを聞いてくる……。
?と感じつつ
私「え?夫婦です」
すると、何か腑に落ちないような表情に。
おそらく、夫婦として年齢のズレ、または仕事に行っているという情報のズレ、などによるものではないでしょうか。
通常、午前10時すぎに仕事をしている人に対し、訪問してくるはずがありません。
今すぐ払えないならテレビでやってるようなことします
詳しくないのでハッキリわかりませんが、税務署ではなく市役所か区役所の人たちだと記憶しています。
玄関に入ってすぐに、女性が出そうとして出せなかったのが名刺のようなものだったのかもしれません。
何度連絡しても電話が繋がらない、何回も督促状を送っている、何度も自宅に訪問している、にも関わらず滞納し続けたため、大人数で訪問したようです。
しかし、電話も督促状も受けた覚えがありません。
また、妻は会社員なので、滞納するような税金に心当たりも無いのです。
私は妻に電話を入れますが、当然仕事中で繋がりません。
若い男性「金額は、今すぐ払える金額だと思います。1万ちょっとくらいです」
私「何か、明細みたいのありますか?」
なぜか車に忘れたとかで、少し待たされました。
その間、また若い男性から説明があり、
若い男性「今すぐ払えないならテレビでやってるようなことになります」
私「家の物を持っていくってことですよね?」
若い男性「はい」
明細書で発覚、他人の滞納分だった……
書類を受け取ったので、それを片手に持ち、目を通しながら再度妻に電話をかけます。
そのとき、滞納者の名前がまったく違うことに気づいたのです。
私「これ、名前違いますね」
私「住所も枝番が……この近くのどこかだと思います」
と、私が言った瞬間
「すいません」「失礼します」
と言いながら、スーと出ていってしまいました。
一応、口では謝罪しているようでしたが、「ながら謝罪」です。
我先に外に出ようとしながらの謝罪です。
つい先程まで真面目に対応していた私でしたが、一瞬にして役所の人たちが風のように去っていったので呆気にとられてしまいました。
なんで気づかなかったのか?
気づくのに時間がかかった要素、そもそもなんで間違ったのか。
名前が似てた
例えばどちらも仮名ですが、「アヤ」と「マヤ」のような聞き取るだけでは間違いやすい名前があります。
今回は、まさにこれで、名字ではなく名前で私に「〇〇さんは?」と聞いたのが、間違えにつながったのです。
また、インターフォン時点で、しっかりと聞き取りやすい大きな声で伝えてくれれば、こんなこともおこりませんでした。
インターフォンの調子は悪くありません。
その数分前の宅配業者さんの声はハッキリ聞こえました。
明細書
こんなものは、最初に渡すものではないでしょうか。
詳しくないのでわかりませんが、「督促状送ってるから見せる必要ない」ってこと?
住所確認
Googleマップは、かなり便利です。
その通りに進めば、ほとんど間違えることはありません。
とても残念です。
その日の夜、妻が仕事から帰宅しインターフォンの録画を確認したところ、新たな情報がありました。
なんと、その日に訪問した女性、過去に5回以上はインターフォンの記録に残っていた人だったのです。
何度も何度も間違って訪問していたのです。
妻は、いつも平日の昼間に訪問してくる人なので、何かの勧誘の人だと思いまったく気にせず記録を削除していました。
役所の人について
正直、嫌な気持ちにはなりましたが、ただの間違えなので腹が立つということはありません。
ながらではありますが、一応謝罪もして帰っていきました。
しかし、やり取り中に気になっていたことが、ひとつだけあります。
女性がメッチャ私を睨みつけていたことです。
腕を組んでメッチャ見てるし。
私は男性と会話していましたが、その強い視線は常に感じていました。
間違いだと発覚した瞬間、鋭く睨みつけていた視線は私の後ろの壁に移動したのです…。
結局、皆さん謝罪しながら帰っていきましたが、その女性だけは何も言わずに去っていきました。
睨み続けただけです。
おそらく、何カ月にもわたってまったく関係ない家に訪問し続けたというミスに、動揺していたのかもしれません。
まとめ
突然、大人数が訪ねてきてマジで驚いた、という話でした。
間違えられた私は特に何の感情もありません。
ちょっと睨まれ続けられたのだけは気になりましたが……。
しかし、私は内容こそ見てないし覚えてませんが、他人の税金滞納情報という個人情報を見たことになります。
それだけは、避けていただきたいものです。