中学世代の部活などで、入部してすぐにレギュラーを諦めてしまう保護者の方はいませんか?
同級生を「あの子は少年野球をやっていたから」「ミニバス経験者だから」「少年サッカーでレギュラーだったから」などといって、中学世代でのレギュラーを諦めてしまう親子です。
野球なら9人、サッカーなら11人、バスケなら5人の経験者が入学してきたら、もう「自分は試合に出れない」や、「ウチの子はずっと補欠だ」などと考えてしまうのでしょう。
実際、私もこれらの話をしている人を多く見てきましたが、それは勝手に諦めているだけです。
今回は、どうして諦めてしまうのかや、諦めなくてもいい理由などを考えてみましょう。
「どうせ試合に出れない」諦め発言をする保護者の考えと子供への影響
経験者が多いからといって、試合に出ることを諦めるのはどのような理由なのでしょうか。
- 経験者にはどうやってもかなわない、という思い込み
- 練習すらまともにやらせてくれい、という思い込み
最悪の場合「試合に出るのは諦めたほうがいいよ」「どうせ試合に出れないから適当に頑張りな」など、これから1つのスポーツを頑張ろうとしている子供に対し言ってしまいます。
親にこのようなことを言われた子供は、親に部活を頑張っている姿を見せるのが恥ずかしくなり、スポーツに集中できる環境を奪われてしまうのです。
経験者がいても諦めなくてもいい理由
経験者が多くても諦める必要はありません。
野球は9人、サッカーは11人、バスケは5人、全員が飛び抜けて優れた選手が1つの部活チームに入ってくるのは考えられないことです。
1つの部活チームの同じ学年では、優れた選手はいても1〜2人です。
私立中学や越境入学で選手を集めたなら話は別ですが、それでも野球9人・サッカー11人・バスケは5人を完璧に揃えることはできません。
そもそも、1世代に誰にも負けない優れた能力がある中学生は、全国で見ても1人か2人です。そういった選手がいない世代もあります。
小学時代の経験が活かせるのは、せいぜい中学1年の最初の時期くらいまでです。
ほとんどの子は経験だけで初心者を上回っているだけなので、そのスポーツの動きが自然にできるようになれば、十分にレギュラーを狙うことができます。
したがって、経験者が多くいるからといって、レギュラーを諦める理由にはならないのです。
経験者からレギュラーを奪うために意識すること
入部してすぐは難しいですが、上手くいけば2年生になったころから経験者を追い抜ける可能性があります。
そのためには、以下のことを意識して頑張ってみてください。
- 反復練習の自主トレ
- 練習中は声を出す
そのスポーツで活躍するには、まずは動きを身体に染み込ませる必要がありますが、部活での練習だけでは経験者に追いつけません。自宅でそのスポーツの動きの反復練習をひたすら続けましょう。
また、部活での練習中は誰よりも声を出します。指導者の目は経験者に向きがちなので、声を出して存在感をアピールしましょう。声を出すことには、集中できたり自信を持てたりと、さまざまなメリットがあります。
これだけやれば、後は一生懸命頑張るだけです。2年生の頃には、経験者の何人かは追い抜いているでしょう。
まとめ:やるからには諦めないことが大切です!
やりたいスポーツなら、全力で頑張ってみることをおすすめします。経験者がいるからといって、子供に諦めるようなことは言わないようにしてください。
中学世代では、チームに経験者がいてもレギュラーを狙えます。
ただ、部活の練習だけでは追いつけません。徹底した反復練習は必要です。
もし、子供が中学で新しいスポーツを始めたいといった際は、諦めさせるのではなくアドバイスを送ってあげてください。