春は別れの季節と同時に、新しい環境にチャレンジする季節です
スポーツをやっている中学生のお子さんが、高校からスポーツ推薦や特待生などで寮生活を送ることになるご家庭もあるでしょう。
高校が決まったときは大きな喜びがあっても、いざ息子さんや娘さんが巣立つと考えると寂しいものです。
今回は、スポーツで高校に進学し、寮生活を送ることになった高校生の子供に年間どれくらい会えるのかなど、私の経験で考えていきます。
これから、子供が寮生活を送ることになる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
子供を高校から寮生活に送り出すのは寂しい…
子供を高校から寮生活に送り出すのは、親にとって非常に寂しいことです。
おそらく、スポーツで高校から寮生活する子供とは、もう二度と一緒に住むことがない可能性があります。
住んでる場所によりますが、高校卒業後に大学やそれ以外の道を歩むとしても、実家から通う可能性はかなり低いでしょう。
父親は子供が自分のために選んだ道だから応援したいという気持ちで割り切れますが、母親のほうは入寮後しばらくは寂しさを抑えきれないようです。
幼かった頃やスポ少時代、中学の部活時代の写真や動画を見ては涙を流す毎日…。
この寂しさと悲しみは、理解できないことではありません。今までどんなときも一緒に過ごしてきた親子です。
ただ、子供のほうは、悲しみやさみしさはあまり感じない傾向にあります。
好きなスポーツに没頭できる環境に身を置くわけです。同じスポーツが好きな新しい友だちもできます。
入寮したてのときは、楽しくて仕方ないといったところでしょう。
保護者として気になるのは、スポーツで寮生活を送る高校生の子供に、どれくらいの頻度で会えるのかではないでしょうか。
スポーツで寮生活を送る高校生の子供に会えるのは一般的には年2回
実家の場所と高校の場所によって大きく異なりますが、基本的には盆と年末年始の2回だけしか会えません。
試合を観に行けば姿は見れますが、直接会って会話できることは、あったりなかったりです。ほとんど、できないと考えておきましょう。
車で数時間の距離なら、土日などの練習試合を観に行ったり、指導者の許しがあれば子供と一緒に食事に出かけられたりするケースもあります。
ただ、近年では新型コロナウイルスの影響で、練習試合がなかったり観れなかったりすることも多くありました。
公式戦についても、地区予選の全ては無観客で行われ、全国大会で初めて試合を観れたということもあります。
全国大会に安くはないお金をかけて観戦に行っても、試合での子供の様子は見れますが直接会って話すことなどできません。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、選手との接触は避けるように学校側から通達されたためです。
当然、頭では理解していますが、数カ月間も会っていな子供がすぐそこにいるのに会えない、なんとも寂しいものでした…。
試合で頑張っている子供の姿を見ているとき、応援しているというより、なぜか自然と涙が出そうでマスクを目に被せるように付けていたのを憶えています。
話は逸れましたが、一般的に寮生活をする子供に会えるのは、帰省が許される盆と年末年始の2回だけです。
しかし、新型コロナウイルスの影響で帰省が許されないことや、ローカル大会などに参加することもあり、確実に盆と年末年始に帰省できるとは限りません。学校によっては、帰省という概念がない部活もあります。
また、最近(2022年5月時点)では新型コロナウイルスに感染してしまうと、強制的に帰省させられるケースも多いようです。
子供の高校を選ぶ際に確認しておきたいポイント
スポーツでの成長や子供の将来などは考えず、入寮後に親が子供に会えるかどうかだけを考慮して高校を選ぶなら、以下などを確認しておきましょう。
- 親が寮に送り迎えするのであれば食事を共にできるかどうか
- 盆や年末年始など帰省する期間が設けられているかどうか
知り合いや子供の先輩の親に聞く機会があるなら、確認しておくことをおすすめします。
スカウトに来たとき指導者に質問しても、良いことしかいいません(笑)。
実際に経験している保護者に聞くのが1番です。
まとめ:中学卒業で親から巣立っていくのは寂しいけれど子供の成長はもっとも嬉しいこと
中学卒業と同時に子供が寮生活を始めるのは、親からしてみれば非常につらいことかもしれません。
ただ、子供が自分でやりたいことを見つけ、それに向かってチャレンジし成長するための過程です。
帰省したときの子供の成長が、親にとってもっとも嬉しいことではないでしょうか。
入寮後、初めて帰省したときは皆さんびっくりすると思います。
体も大きく成長していますが、振る舞いも成長していることに気づくはずです。
寂しいですが、寮生活を選択したからには、しっかりと応援してあげましょう。