少年スポーツは同じチームでも毎年メンバーが替わり戦力が毎年違うという特徴があります。
保護者の方達にとっては、自分の子供が最上級生になる年は特に楽しみではないでしょうか。
昨年までは強かったのに急に弱くなるのは、主に小学や中学でのスポーツにみられます。これは単純に選手の人数や質によるものなので仕方のないことです。
しかし、少年スポーツに関わった経験がある方にはお分かり頂けると思いますが、少年スポーツには「毎年それなりに強いチーム」というのが存在します。
前評判が良かったわけでもなく目立つような選手もいるわけでもなく、しかも前年のレギュラーメンバーは全員卒業して、レギュラー全員が入れ替わるチーム状況でも、それなりに毎年強いチームです。
そういったチームには細かく言えば多くの特徴がありますが、大きく見るとたった1つだけの決定的に他チームとは違う特徴があります。
それは指導者なのか?保護者なのか?練習設備?練習内容?
今回は、私が今まで見てきたメンバーが替わっても毎年それなりに強いチームの特徴を考えていきます。
少年スポーツで毎年それなりに強いチームの特徴
とりあえずは細かくチームの特徴を挙げていきます。
全員、挨拶がしっかりできる
ここ最近では試合会場などで、他のチームの子供達に挨拶されることは随分と減った印象があります。
自分が子供の頃では考えられない状況です。さらに、自分の子供のチームでさえ顔も知っているし車で送り迎えを何度もしたことがあるのに、挨拶をしない子供も少なくはありません。
私は別に自分が挨拶されないことを言いたいのではなく、大きな声でハッキリと挨拶するチームは、だいたい毎年強くなるチームの特徴だということです。
この挨拶をする時点で、チーム全員が同じ目的を果たしているということになります。心の中で何を考えていようが、声に出しそれを当たり前に実行することで、その試合会場を自分達のホームへと変えることができるのです。
他チームの指導者や保護者、大会関係者など全ての人に、しっかりと挨拶するチームは毎年強いこ傾向があります。
あの人知らないや目が合わなかったから挨拶しないでは、その時点で相手チームや会場にのまれてしまうのです。
効果は多少かもしれませんが、少年スポーツを支えてくれている全ての大人に感謝するのが選手達の務めでもあります。
整理整頓されている
とにかく毎年強いチームは、選手のバッグやチーム用具、ベンチなどが整然とされています。
それは、子供達が率先し自然な形で整理整頓されているので、見ていて実に気持ちがいい状況です。
やらされているというより、それが普通なんだという感じで整理整頓されています。
練習や試合中に全員がしっかりと声を出している
他のチームと圧倒的に違うのが声です。
試合会場全体に響き渡り、そのチームが試合をしているのが遠くにいても分かるくらい、声を出し試合をしています。
ちょっと強いくらいのレベルのチームでは、その声に圧倒されてしまい結局練習でやってきたことを全く出せずに、いつの間にか負けてしまうのです。
その声はヤジを言ったり汚い言葉ではなく、本当に昔からある基本的な声出しを徹底されています。
そのため、試合中でも選手たち同士が声を掛け合うシーンが圧倒的に多く、観戦していても本当にまとまった「チーム」に見えます。
ベンチメンバーも集中している
これも他のチームとは全く違う部分です。
ベンチメンバーも声をしっかり出しているため、チーム全体が集中している状態で試合を進めることができます。
大きな声を出し集中していると、試合で気になったことを瞬時に言葉に出して伝えられます。これはとても重要です。
集中して声を出しているということは、全員がしっかりと試合を観て参加していることになります。それにより、声を全く出さないチームに負ける要素を減らせるのです。
ベンチから交代で途中出場するときも声を出し続けていたため、その瞬間から試合に入れる集中力を持った状態でプレーできるので、交代させる指導者も安心して使うことができます。
何度か見たことがある残念なシーンで、交代した選手がパスを受けボールをもらった途端に固まり、なんと反対のゴールに向かって走り出してしまうというものです。
これはベンチで全く集中せずに試合に参加していなかったということです。このチームがよく声を出すチームに勝つ要素などありません。
少年スポーツで強いチーム たった1つの特徴
大きくみて他のチームと圧倒的に違う特徴を紹介しましょう。
意識して行動していること
少年スポーツで毎年それなりに強いチーム、たった1つの特徴は「意識して行動」していることです。
例えば、試合会場で会う全ての人に挨拶をする意識を持つだけで、行動に集中力と責任感が生れます。
そして、道具を整然と並べることが当たり前と意識することは、選手に気を抜く瞬間がありません。
それらにより、試合でも集中し全員で声を出し、勝てそうにもないと思われていたチームに勝つという可能性を上げていくことは必然なのです。
これらのチームは、練習中でも常に集中し取り組む環境が自然にできるため、結果最終的には他のチームより強くなります。
全ての行動に意識づけすることにより、練習や試合へ最高に集中した状態で取り組むことができる環境を持つチームが、毎年それなりに強くなるチームです。
どうすれば、その特徴あるチームにできるか
結局は長年の伝統みたいなことが、しっかりとしているチームが強いです。長年と言っても、今まさにこの記事を読んだ保護者の方や選手達が実践していくところから始まります。
先輩や上級生が挨拶したり整理したり声を出したりするシーンを、実際に見ると自然に後輩や下級生はそれを意識してやるようになるのです。
「挨拶しろ!」「片付けろ!」「声出せ!」など言っても、やってる場面をしっかりと見せなければ、全く後輩や下級生はやりません。
先輩や上級生が「挨拶しろ!」「片付けろ!」「声出せ!」と言いつつ自然にやっているシーンを見せることで、後輩や下級生も自然と違和感なく受け継いでくれるのです。
私は挨拶する声すら出せないチームが、練習や試合で声を出し集中することができるわけがないと考えています。
まず最初に、挨拶する習慣をチームに根付かせてみることです。それはもちろん、自分が積極的に実践する姿をチームメートに見せることから始める必要があります。
まとめ
少年スポーツで毎年強いチームの特徴でした。
毎年強いチームには、行動に意思付けする伝統があるというです。
私が子供の頃の少年スポーツは、挨拶をしないチームや声を出さないチームというのは無かったかもしれません。
しかし、自分の子供のスポーツを観に行くようになり、本当に驚いたのは試合中に選手から一切声が聞こえないことでした。
しかし、やっぱり強そうでもないのに何故か勝ってしまうチームがあり、そのチームはまさしく声を出し全員が集中するチームだったのです。
本当に差が無い少年スポーツでの試合では、集中し試合に挑んだ方が勝ってしまうことがあるので、皆さんも少しずつでも行動に意識付けすることを実践してみましょう。