40代で会社を辞めて約4カ月後の話です。私が退職した会社の先輩から食事に誘われたので行ってきました。
その時、先輩から聞かれた3つのことを書いていきます。
正直、辞めた会社の先輩と食事に行くなんて考えてもなかったのですが、私が会社を辞めてからというもの結構しつこく誘ってきたので、1回行っとけば大丈夫だろうと考え行くことに…。
私の気持ちは「何の用だろう?」しかありませんでした…。
しかし、こういった経験も40代で20年弱勤めた会社を辞めなければできないことです。なにごとも経験と自分にいい聞かせて行ってきました。
会社員は、会社を辞めた後輩社員から何を聞きたいのでしょうか。
会社を辞めた私に先輩が聞きたかった3つのこと
先輩が会社を辞めた私に聞きたかったのは、以下3つのことです。
- 会社を辞めた本当の理由
- 次の仕事は何をするのか
- 次の仕事に自分は必要ないのか
先輩が予約してくれた店に行き、先に着いて待っていると15分ぐらい遅れて先輩が後輩を連れてやってきました。
「久しぶり!」「もう、なんか頼んだ?」と…。
というわけで、会社員が会社を辞めた後輩に何を聞きたいのかを私の経験で綴ります。
会社を辞めた本当の理由
やはり最初は「会社を辞めた理由」でした。私は会社を辞めるとき上司に伝えた退職理由は「やりたいことができた」でした。
しかし、この先輩はその理由は完全に嘘だと思っていたようです。
「○○さんだろ?」と先輩が上司の名前を出しました。
その上司のことを良く思っていない先輩は、私がその上司が原因で退職したことにしたいのか、それともそういう話で盛り上がりたいのか?
私は完全に否定し話を変えましたが、その後もちょくちょく話を戻しては上司のことを悪くいう先輩…。
実際私はその上司とは長い付き合いで、とてもお世話になっていたので全く悪い印象はありません。
とにかく食事の席で会社や上司の悪口を言って盛り上がることはつまらなく時間の無駄ですし、会社を辞めた私にとっては全く関係なく興味もない話です。
先輩が聞きたかった1つ目は、会社の誰が原因で退職したのかってことでした。
次の仕事は何をするのか
「次の仕事のこと」これが1番聞きたがっていたことだと思います。
「やりたいことがありますので、とりあえず就職しないで自分なりに頑張ってみます」と私は答えました。
すると「そんなこと言って実は○○に入んじゃねーの?」と先輩がいいます。○○とは関係会社のことで、多分この先輩は相当気にしていたようです。
先輩は、今の会社が嫌でしかたない人らしく、とにかく今より良い再就職先があればすぐに転職したいようでした。そのため、私が退職したその先の動向も気になっていたようです。
もちろん私にはそんな話も考えもありませんし、20年お世話になった会社を辞めてまで関係会社に転職するなんてことは想像できません。
「どうやったら転職ってできるんだろうな~、なんかいい所ないかな~?ホントはあるでしょ?」と食事の席で先輩はずっと聞いてきました。
先輩が聞きたかった2つ目は、上手いこと転職する方法や楽に転職できる会社の情報でした。
次の仕事に自分は必要ないのか
私の退職理由が「やりたいことができた」がったので、「やりたいことって何?俺手伝うよ、一緒にやるか?」ということです。
「じゃあ、ここにいるみんなでやるか?お前も一緒にやるぞ何人かに声かけてみるか!」先輩は連れてきていた後輩も誘ってます。
私が「何やるんですか?」と聞くと「それは任せる」と先輩…。何で会社を辞めて準備している私に対して、先輩は会社に在籍し安全な立場から軽い気持ちでこんなことを元後輩の私に言えるのか。しかも、みんなで一緒に?
私は、会社を起こし大きく成長させるとか考えてませんし、会社を設立しようとも考えてません。
単に自分の家族が生活に困らないくらいの収入を得れるようにすることが最初のチャレンジです。
とにかく他人に乗っかりたい先輩と、後輩の立場の私とで一緒に何をすればいいのか思い浮かびませんでした。
もちろん私は「会社とかそういうレベルの話じゃなくて、収入も会社員時代の3分の1くらいを目標にしてますし…」と断ったのですが…。
「マジで!よくそんなんで会社辞めたね、不安じゃないの?絶対失敗するから」といわれました。
私は先輩に1度だって相談してないし、嘘もついていません…。
先輩が聞きたかった3つ目は、私が会社を作るのかどうかということでした。会社を作るなら俺も入れろという話です…。
先輩「やること決まったら連絡して!LINE教えてよ」
私「俺、LINEやってないんっすよね」
先輩「さっきから音鳴ってんじゃん」
私「あぁっ、ですね……」
退職後に会社の先輩から食事に誘われ行ってきた感想
今回、私が退職した会社の人との食事で感じたことは、今の会社でのモチベーションが保てずに現状を変えたいと望んでいる人が多いことです。
食事に誘ってくれた先輩とは在職中ほとんど一緒に仕事をしたこともなく、仕事をバリバリしていた印象もありません。
自分でいうのもなんですが、私は積極的に仕事へ関わっていたほうなのであまり接点はありませんでした。ポジション的にもその先輩が上というわけではありません。
その関係性なのに、仕事を辞めた私を飲みに誘う意図がわからなかったってのですが、行ってみて何となくわかったような気がします。
「良いことがあるから、あいつは会社を辞めたんだ。それを聞きだそう。そして、うまいこと転職しよう」ということです。
普通に考えて、あの先輩が私と食事をしたい訳がありません。まず後輩社員を連れてきた時点で、2人では気まずいからではないでしょうか。
退職後、退職した会社や関連会社の人から電話やメールがきますが、そのほとんどが食事の誘いや私の現状を聞きたがるものです。
中には「会社を辞めたいけど、その後ってなんか仕事ある?」みたいな話もあります。1人や2人ではありません。
会社に在籍し安全な場所から会社を辞めた人間に頼るような人は、嫌な会社でも辞めないで頑張ったほうがいいと感じました。
これから退職を考えている人には、同じようなシチュエーションがあるかもしれません。
在職中の付き合いが薄かった人からの誘いには注意してください。辞めた会社の上司の悪口を聞かされるのは気持ちのいいことではありません。