退職を検討している人が気になるのは、会社に伝える「退職理由」のほか、実際にどのような理由で辞めている会社員がいるのかでしょう。
一般的に、自分から退職を申し出て退職するときの理由は「一身上の都合」として処理されますが、これでは本当の理由はわかりません。
今回は、一身上の都合で退職した会社員が、実際はどのような理由で会社を辞めたのかをランキングのトップ5で紹介します。
会社を辞めることを検討しているなら、自分の退職したい理由は一般的なのかなど、参考にしてみてください。
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退職理由ランキング トップ5|一身上の都合の本音
紹介する退職理由ランキング トップ5の参考資料は、厚生労働省「令和3年上半期雇用動向調査結果の概況」です。
会社理由や定年退職、出向などによるもの、個人的理由のなかでも理由が明らかでない「その他の個人的理由」は省いてお伝えします。
男性と女性別で紹介するので、それぞれの特徴も参考にしてください。
男性の退職理由|トップは給料が少ない
男性の退職理由ランキング トップ5は、以下の通りです。
ランキング | 退職理由 |
---|---|
1 | 給料など収入が少ないこと |
2 | 人間関係が好ましくないこと |
3 | 労働時間や休日など労働条件が合わないこと |
4 | 会社の将来が不安なこと |
5 | 自分の能力や個性、資格などを生かせないこと |
男性の退職理由のトップは、給料が少ないことでした。収入が少ないと感じながらでは、モチベーションを保てません。
また、人間関係に悩み退職する人も多いようです。20代前半で多いのが特徴なので、先輩社員や上司との人間関係に悩み、会社を辞めたことが予想できるでしょう。
さらに、40代全般でも人間関係により退職した人が目立ちます。40代は、出世や仕事への関わりかたによって、社員それぞれで大きな差が出る時期です。会社に居づらくなるケースもあるのかもしれません。
女性の退職理由|労働条件が合わないことがトップ
女性の退職理由ランキング トップ5は、以下の通りです。
ランキング | 退職理由 |
---|---|
1 | 労働時間や休日など労働条件が合わないこと |
2 | 人間関係が好ましくないこと |
3 | 給料など収入が少ないこと |
4 | 会社の将来が不安なこと |
5 | 自分の能力や個性、資格などを生かせないこと |
女性では、労働条件の問題が退職に繋がっているようです。20代から30代前半までの女性で多いのが特徴なので、結婚や出産、育児などにより、自分に合った働き方ができないことが理由だと予想できます。
また、男性同様に女声でも人間関係に悩む人が多いようです。ただ、女性の場合、若い世代の人では少なく、50代で悩む人が多い傾向にあります。
男女ともに退職理由は会社にとって都合の悪い内容
男女ともに本音の退職理由ランキングトップ5は、会社にとって都合の悪い内容でした。
能力や資格などが合わないという理由もありましたが、ほとんどの人は会社や会社の人に不満があり退職を決断しています。
会社や職場の人間関係に不満があり、現在退職を検討している人の考えは間違っていません。一般的といえるでしょう。
ただ、会社に不満をぶつけてもスムーズに退職できないのが現実です。退職理由には嘘をつく必要があるのでしょうか。
嘘か本音か?上司に退職理由を伝えるときのポイント
自ら退職を切り出す自己都合の退職では、ほとんどのケースで「一身上の都合」になります。
ただ、これは書類上での理由という意味合いが強いものです。上司に退職を切り出すときは、具体的な退職理由を伝えることになります。
ここで気になるのが、上司に伝える退職理由は、嘘をつくべきか、本音を伝えるべきなのかです。
結論としては、ケースによって異なります。
ここでは、スムーズに退職することを優先し、考えていきましょう。
嘘の退職理由を伝えるケース
嘘の退職理由を伝えるケースは、会社にとって都合の悪い内容のときです。
会社は、都合の悪い内容で辞められるのを嫌います。また、理由によっては会社が解決できる内容も少なくありません。
そのため、会社に都合の悪い内容で退職を切り出しても、引き止められたり相談で終わってしまったりすることがあるのです。
嘘をよくありません。
ただ、嫌な会社をスムーズに辞めるなら、会社への不満を伝えるのではなく「自分の都合で辞める」と伝えることを検討してみてください。
関連記事:上司へ退職の意思を伝える2つのポイント!引き止められないための準備
本音の退職理由を伝えるケース
本音を伝えてもスムーズに退職できるのは、「前向きな理由」か「やむを得ない理由」です。
例えば、以下のような理由。
- やりたいことができてチャレンジしたいので退職します
- 家業を継ぐことになったので地元に戻ります
このように、会社にとって都合の悪い理由でない場合は、本音でもスムーズに退職できる可能性があります。
関連記事:退職の意思を固めるタイミングはいつ?退職を会社に伝えるまでに準備すべき3つこと
しかし、理由にかかわらず辞めさせてくれない上司もいます。また、上司に退職を切り出せない人も多いでしょう。
辞めたい会社を辞められないことに、解決策はあるのでしょうか。
退職できない会社を辞めるための解決策!
辞めさせてくれない…退職を切り出せない…などの「退職できない会社」を辞める解決策は、支援サービスを利用することです。
退職を認めない上司は、いろいろと理由をつけて退職を拒んだり引き伸ばしたりします。このままでは、いつまでも嫌な会社で働き続けることになるでしょう。
ここでは、「会社を辞められない」を解決してくれる、退職代行サービスや再就職先を見つけてから辞める方法を紹介します。
退職代行サービスとは
退職代行サービスは、自分の代わりに退職の意思を会社へ伝えてくれるサービスです。
以下の悩みを解決してくれます。
- 退職の意思を上司へ伝えられずに困っている…
- 退職の意思を伝えたのに辞めさせてもらえない…
- 退職を伝えたくても話すら聞いてくれない
- お世話になった上司に退職を伝えづらい
- 会社の人と会うことも話すこともなく退職したい
- 円満退職を目指したい!
また、ただ会社へ退職を伝えるだけのサービスではなく、さまざまなサポートを受けられます。
- 退職書類のやり取りなども任せられる
- 保険証などの面倒な事務手続き方法も教えてくれる
- 有休休暇の取得連絡もしてくれる
- サービスによっては弁護士や労働組合が会社と交渉してくれる
- サービスによっては無料の転職支援サービスもあるので安心!
関連記事:退職代行サービスおすすめ12選!失敗のないサービスの料金比較!
退職前に再就職先を見つけおく方法
退職に踏み切れない理由のひとつに「再就職先があるか不安」というものがあります。再就職先に不安があるなら、転職を支援してくれるサービスの活用がおすすめです。
転職エージェントなどの支援サービスは、自分の求めている働き方、自分が持つスキルなどに合った企業を紹介してくれます。今よりも「やりがいのある仕事がしたい」「高待遇の会社へ転職したい」などが叶う可能性があるサービスです。
退職前からでも転職活動を始められるので、会社を辞めたいと悩んでいるなら活用してみましょう。
20代の転職・就職支援サービス7選!フリーターやニートもOK!
まとめ:退職理由ランキングトップは労働条件や人間関係の問題
退職理由ランキングで上位を占めているのは、労働条件や人間関係の問題など、会社に都合の悪いことでした。
これら問題は、個人でどうにかできる性質のものではありません。すぐにでも退職したいという考えは間違えではなく、一般的な考えです。
上司は会社への不満の場合、何とか退職を引き止めようとするためスムーズに会社を辞めることが難しくなります。
スムーズに会社を辞めるためには、本音は伝えずに嘘を伝えることも必要かもしれません。
ただ、退職理由に関わらず退職を受け入れない上司もいます。この場合、いつまでも嫌な会社を辞められなくなるケースもあるので、退職を支援するサービスの利用も検討しましょう。