キャプテンになって、理不尽な扱いを受け悩んでいる人はいませんか?
キャプテン、主将、部長など、部活や少年スポーツ(スポ少)では、チームのリーダーを担う役割があります。
ただ、おかしな指導者がいる部活やスポーツ少年団も少なくありません。
なぜか指導者がキャプテンだけを執拗に怒るケースがあります。その指導方法は正しいのでしょうか。
今回は、指導者がなぜキャプテンだけを怒るのかを考え、その指導法は間違っていることを解説します。
リーダーシップだけじゃない!キャプテンは大変な役割
試合中のキャプテンは、声を出し選手を引っ張るイメージがあるかもしれません。ただ、キャプテンはリーダーシップを発揮するだけのポジションではありません。
キャプテンを経験したことがある人なら理解できると思いますが、大変な役割があります。
特に、強豪チームや選手が多いチームなどでは、そのストレスや心労は計り知れません。
キャプテンは、チーム内で誰よりもチームのことを優先して考えている選手です。そのため、自分を犠牲にするシーンも多く、好きなスポーツに没頭できないケースもあります。
ある高校スポーツの全国大会常連の強豪チームのキャプテン曰く「キャプテンはチームの雑用係」というくらい、つらい役割のチームもあるようです。
キャプテンは、指導者の指示を全選手に伝えたり、やらない選手に指摘してやらせたりなど、指導者と他の選手たちに板挟みされたポジションでもあります。
仲間である選手たちに対し、ときには強い言動で注意しなければいけないので本当につらい立場です。
それにより、嫌われたり陰口をいわれたりすることもあります。
好きなスポーツをやりたいのに、キャプテンはそれだけに集中できない大変な役割なのです。
なぜキャプテンだけを執拗に怒る指導者がいるのか
指導者によっては、他の選手のプレーや練習姿勢が悪いとキャプテンだけを執拗に怒るケースがあります。
百歩譲って、キャプテンがしっかりしていないことが理由なら仕方ないかもしれません。
ただ、キャプテンは試合中も練習中も自分のことだけでなく、他の選手に集中するように促しているいるにも関わらず、他の選手が集中できないことで指導者から暴言を吐かれることも多いのです。
顔を近づけて怒鳴りちらしたり、練習から出てけと罵倒したり、使えないなど罵ったり、ときには肩を押したりなど、執拗にキャプテンだけを怒る指導者がいます。
特に、公式戦が近づいたタイミングで、こういったことが起こるケースがあります。指導者は、なぜキャプテンを執拗に怒るのでしょうか。
指導者それぞれで考えは違うのでしょうが、キャプテンを怒ることで全選手の集中を高めたり、緊張感を持たせたりする目的があるのでしょう。
集中しないと、キャプテンのように怒られる、と思わせる目的があるのかもしれません。
常にサボらず集中しているキャプテンが怒られるわけなので、他の選手は怒られないように振る舞うようにはなるでしょう。
ただ、このような指導は間違っています。
キャプテンだけを執拗に怒る指導の問題点
部活や少年スポーツ(スポ少)だけとは限りませんが、指導者がキャプテンだけを執拗に怒るのは間違えと考えます。
簡単にいうと、なぜキャプテンが同じ年代の他の選手の振る舞いまで改善してやる必要があるのか、ということです。
集中できない選手や、やる気のない子供を成長ささせるのは指導者の役目であって、キャプテンの役割ではありません。
なぜ、キャプテンが同世代の選手のお世話までさせられないとダメなのでしょうか?
このようなことが許されるなら、キャプテンはチームのための犠牲者になってしまいます。
実際に、強豪校などではキャプテンを務めた将来有力な選手たちが、そのスポーツを続けることを拒むという問題も起きているのです。
これは大きな問題といえます。
例えば、高校の指導者がスカウトして進学した部活でキャプテンを任されたとしましょう。
その結果、そのスポーツが嫌いになり、辞めてしまうのです。
スカウトした指導者には、次のステップに送り出す役割があるにも関わらず、その指導者の振る舞いによって好きなスポーツを辞めたいと考えてしまうという重大な責任があります。
まとめ:スポーツを嫌いにさせる指導者の責任は重い!
野球やサッカー、バスケットボールなど、人気スポーツの部活やスポ少では、たびたび指導者の行き過ぎた指導が問題になります。
熱くなるの気持ちはわかりますが、もしかしたらそれは子供たちのためではなく、自分のためだけの指導になっているかもしれません。
部活やスポ少の指導者には、選手を次のステップにつなげる役割もあります。
キャプテン1人を集中的に怒るなど、スポーツを嫌いにさせてしまう振る舞いは選手の生涯スポーツを奪う行為です。
重大な責任があるので注意しましょう。