最近、少年スポーツの観戦機会があり、気になることがあったので書いておきます。
観戦したのは、中学校の男子バスケットボールだったのですが、本当に静かな試合だというのが感想です。
私が気になった選手たちの声について考えていきます。
なんで試合中に声が出てないのかを考えてみた
少年に関わらず、スポーツでは声を出す必要があります。とくに、球技や団体スポーツでは重要といえるのではないでしょうか。
しかし、少年スポーツの多くのシーンで「声を出さない選手」がいます。
なぜ、声を出せないのかを、いくつか考えてみました。
集中していない
集中していないのには、いくつかの要因があるのではないでしょうか。
指導者を気にしている
例えば、指導者からよく見られたいと考えたり、怒られないようと考えたりするとプレーに集中できません。
また、「声を出せ!」と言われていること自体を気にして、声を出しを誤魔化すことばかりに気を取られ、まったく集中できていない選手もいます。
保護者を気にしている
試合後、いつも自宅でプレーに関して怒られていると、親のことばかり気になってプレーに集中できません。
また、「いいところを魅せたい」と考えることも、決して集中している状態とはいえないことです。
戸惑っている
団体スポーツでは、集中している選手とそうではない選手の差がハッキリと出てしまいます。
例えば、試合中に一瞬でも他のことを考えてしまうと、もう試合に戻れない状況もあるのです。
また、自分の役割などを理解していないと、集中どころかただいるだけの選手になってしまいます。
恥ずかしいと感じている
大きな声を出すこと自体、恥ずかしいと考えている選手もいます。「性格にもよる」という人もいますが、団体スポーツでは性格がどうだと考えるより、やるしかありません。
親の前で声を出したくない
家にいる普段の自分じゃない状態を、恥ずかしいから親に見られたくないと考える選手もいます。
しかし、そもそもスポーツの動きも「普段の自分の動き」ではありません。
チームメイトの前で声を出せない
自分だけが声を出すのは恥ずかしい、と考えている選手も多くいます。
最初に声を出すことを躊躇ったり、誰かが声を出しても続かなかったりとさまざまな問題があるのです。
意識してるから声は出せない?声を出すための1つの方法
いちいち声を出すことを意識するから声は出ないのです。
例えば、指導者から「声を出せ!」と言われてしまっては、声を出すことすらできなくなってしまうでしょう。
どうすれば、自分から声を出すようになるのでしょうか?その方法はシンプルで、1つしかありません。
声なんて自然に出るもの
こう言うと、「それができないから困ってるんだ」と考える人もいるでしょうが、自然に声が出ないということは、集中していないということです。
集中していないということは楽しんでなかったり、本気で勝ちたいと考えていなかったりするのではないでしょうか。
本人は「楽しい」「勝ちたい」などと考えていても、実際には指導者や保護者、相手チームや審判など、さまざまな人の目を気にしているのです。
学校でも、先生が見ているときと、子供だけで遊んでいるときでは、笑い声や話す声の大きさ、内容などは違うでしょう。
心の底から楽しんでいるときは、自然と声も大きくなるのではないでしょうか。
そのため、試合で声を出すためには、声を出すことなど意識しないで、単純に試合に集中し楽しむだけでいいのです。
集中するためにはどうすべきか
集中するためには、そのスポーツに慣れて何も考えずにプレーできるようになることです。
そのためには、練習し自信をつけるしかありません。
例えば、野球で打ったり投げたりする行為も、反復練習によって自然にできるようになれば、余計なことを考える必要はないということです。
いちいちボールを投げる際に、考えながらやっていては集中できません。
反復練習によって、投げるという動作を自分の通常の動作にしておけばいいわけです。
まとめ
過去にこのような話を、ある少年スポーツの強豪チームの監督から聞いたことがあります。
「指導者から声を出せ!と言われてから声を出すよう年代のチームは強くならない」という話です。
声が自然に出る年代のチームは強くなる傾向があるため、その監督はできるだけ「声を出せ!」とはいわずに、自主的に声が出るのを待っているそうです。
競技にもよりますが、声を出すには集中し楽しむことが、唯一の方法なのかもしれません。