会社で毎日怒られるため、理不尽・パワハラと考え会社を辞めようと悩んでいる人も少なくないでしょう。
もちろん今の社会では理不尽なパワハラと思われる行為もありますし、目にすることもあります。それにより、うつ状態になってしまうケースもあるかもしれません。
しかし、先輩や上司に怒られるすべてが「理不尽・パワハラ」と考えるのは間違っている可能性もあります。
会社では、多くの従業員や取引先などの関連会社が関わり顧客を相手に仕事をします。仕事の流れの中での人為的なミスは、「今度から気をつけろよ」では済まされないケースもあるのです。
誰でも間違いはありますし仕事のミスはなくなるものではありませんが、ミスをして怒られる人と怒られない人がいるのも事実です。これには、どのような差があるのでしょうか。
このページでは、怒られる人と怒られない人それぞれの特徴を紹介します。さらに理不尽・パワハラと被害意識を持つ前に考えることや、我慢できないときの対処法なども解説するので、参考にしてください。
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先輩や上司に毎日怒られる人の3つの特徴
怒らない先輩や上司は「良い人」で、怒る先輩や上司は「嫌なヤツ」と考えがちです。
もちろん理不尽に怒る先輩や上司はいますが、怒られやすい社員がるのも事実ではないでしょうか。
ここでは、怒られやすい会社員の以下3つの特徴を解説します。
- コミュニケーションがとれない
- 平気で嘘をつく
- 期限を守らない
コミュニケーションがとれない
コミュニケーション能力というほど大袈裟ではなくても、挨拶も返事すらもまともにできない人です。
自分から話しかけることなど皆無で、取引先や顧客からの依頼も自分の中で閉じ込めるなどしてしまい、会社の信用に直結してしまう重大なミスを犯してしまいます。
「無口な性格で人見知りなので」というのは、仕事中に関係ありません。ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)が必要なのが会社です。
会話は、会社員として大切で必要不可欠なスキル。会社員として働きたいなら会社員を演じるしかありません。
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また、先輩や上司から仕事のことで注意された際、納得せずに不思議そうな顔をしたり、注意されたことにビックリしたり、ムスッとふて腐れたりする態度も怒られやすくなる原因です。
注意内容を理解したのか、返事するなり確認するなり先輩や上司に伝えなければいけません。ここでも、コミュニケーションが大切になるのです。
平気で嘘をつく
自分のために嘘をつく人は、その嘘で相手を騙せていると考えているでしょう。
しかし、嘘だと分かっていても会社や上司は指摘せず、聞き入れることがほとんどです。
聞き入れられ、嘘を繰り返して切り抜けているつもりが、会社や上司からは「信用できないただの嘘つき」としか見られていません。
こういった人がミスをしたときは、言い訳しかしませんし他人のせいにするのです。
他人のせいにした瞬間、上司は烈火の如く怒ります。これで上司が怒ることは間違いではありません。
これで怒らなければ、職場のモチベーションが下がってしまいます。自分を守るための嘘をつく社員が、他人まで巻き込んでしまうことは許されません。
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期限を守らない
例えば社内の話で言うと、期限付きで資料の作成を頼んでも、いつまで経ってもでてこないし遅れた報告もしない社員です。
できないなら「できない」とか、その期間までは無理とかすら言えない会社員って、皆さんが思っているより多いと思います。
期限を過ぎて「どうなった?」と聞くと、「いやっ、あの、やりかたが、ちょっと…」と答えたり、だだ黙って下を向き顔を真っ赤にして説教が終わるのを待つ社員も少なくありません。
後輩社員がバリバリ仕事をしているのを見て、負けないように頑張るのではなく、できないことを隠そうとする社員もいます。
また、こういった社員は時間も守りません。社内だけなら何とかなりますが、顧客や取引先との約束も守れない人が多いのです。
会社は、若い社員に仕事を教え成長させるために、莫大なお金と時間を費やします。それは、その人が給料をもらうために会社がしてくれることです。
こういった社員は若いときは怒られますが、だんだん誰からも怒られなくなり、黙殺されてしまいます…。
そして、入社10年経っても何1つ仕事を頼めない社員になるのです…。こうなるくらいなら、怒られることをパワハラだと捉えずに、真摯に受け止めて改善したほうがいいでしょう。
先輩や上司に怒られにくい社員3つの特徴
絶対に怒られないという会社員はいません。だた、怒られにくい会社員はいます。
ここでは、怒られにくい会社員の以下3つの特徴を解説しましょう。
コミュニケーションがとれる
会話が上手くできるのもそうですが、会話をしようとしている人です。
挨拶も忘れないように朝から目を配っているくらいです。
そして、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)がスムーズにできるので、一緒に仕事をしてもストレスに感じません。
普段からコミュニケーションができているので、ミスをして注意されたとしても、怒られることは少ないのです。
さらに、ミスをしても直ぐに認めて謝るので、そのミスについての原因や対策なども、教えてもらえることもできます。
どんどん、先輩社員から「仕事仲間」として認めらていくタイプです。
よく同僚が「あいつはよく喋るだけで仕事をしない」と感じていても、それは同僚個人の考えであって、上司や先輩から見るとコミュニケーション能力=ヤル気がある、となるのです。
気配りができる
とにかく、気が利く社員は怒られることはありません。
上司や先輩社員の業務を自然にサポートしているようなものです。
時間も正確ですし、資料なども指示しなくても準備してしまいます。一度経験したことを、応用し行動できる社員です。
会社の業務でも、食事に行ってもどこでも気を配ります。全てを仕事と捉え、会社員を演じきれる人です。
若い社員の中には、平気で「○○さんの仕事なのにやらされた」という人がいます。会社の仕事とは、自分ができる内容の業務すべてです。
なぜ、自分がやらされたと感じてしまうかを、考えるべきです。
反応がいい
これは、業務を頼んだときの反応という意味もありますが、他にもいろいろとあります。
期限がある仕事でも、できるかできないかや、間に合うか間に合わないのかを早い段階で伝えてくれるので、仕事を頼む方にとっての重要なポイントを抑えている社員です。
期限が過ぎても何の反応もない社員が怒られるのは仕方がありません。
また、送ったメールへの反応が早いのも特徴です。上司は「メールを打つ」という行為をしています。その行為に反応しない社員と、直ぐに反応する社員とでは差が出てしまうものです。
とにかく、上司や先輩社員のアクションには、反応することを心がけましょう。
怒られる全てに「理不尽・パワハラ」と考えるリスク
会社で怒られたり注意されたりすること全てに「理不尽・パワハラ」と考えてしまうと、以下などのリスクがあります。
- 仕事が向いていないと思い込んでしまう
- うつ病などの精神疾患を患う
怒られるからといって仕事が向いていないと思い込んでしまうと、自分が目指した職業を嫌いになってしまいます。転職を検討した場合でも、同じ職種を避けてしまう原因になるでしょう。
また、全てのことに「理不尽・パワハラ」と考えてしまうとメンタルヘルスがキツくなります。ケースによっては、うつ病につながるリスクも否めません。
とにかく、怒られたことだけに対し、人を恨むんだり自ら悩んでしまったりしても何も変わりません。
怒られたり注意されたりし場合は、落ち込んだり考え込んだりする前に、改善できないか前向きに向き合ってみてはいかがでしょうか。
ただ、実際にはどう考えても理不尽な怒られ方をするケースもあります。その場合は、考えるよりもその職場から異動するか、会社を辞めることを検討しなければ危険です。
もうすでに精神的にキツいなら、まずは専門医への相談をおすすめします。
怒られたから「理不尽・パワハラだ!」の前に考える3つのこと
昨今では、怒る=パワハラと考えられることがほとんどです。しかし、そうじゃないことも多くあります。
もちろん、理不尽なパワハラで苦しみながら仕事をしている人もいるので、何が正しいとはいい切れません。
人それぞれでパワハラの判断は難しいものですが、怒られてつらいならその状態を打開する必要があります。
会社で毎日怒られるなら、以下の3点を意識してみてください。
- 怒られた内容を考える
- 会社とは何かを考える
- それは理不尽なパワハラなのか考える
怒られた内容を考える
何で怒られたのかを考えることです。
怒られたことに対してだけ気にしてると、嫌がらせを受けているとしか考えられません。
怒られた原因を考えると、もう怒られるようなミスはしないように気を付けよう、と考えることができます。
ミスしたときに指摘された内容を考えずに、ただ怒られたと感じてしまっては、また同じミスを繰り返し再び怒られる結果になります。
そうなると、毎日怒られることになり、原因も忘れ「パワハラだ」と考えるようになるのです。
会社とは何かを考える
企業の規模や業種にもよりますが、自分が仕事をするから会社はお金を儲けることができているわけではありません。
会社は信用とノウハウで稼いでいます。
そして、会社員はその会社の仕事をして、会社から報酬を貰っているのです。顧客から直接報酬を貰っているわけではありません。
そう考えると、会社の信用を失う行為は絶対にしてはいけません。
自分の都合で期限を守らなかったり、ミスをした際に嘘をついて原因を明らかにしないなどは、会社員としてやってはいけないのです。
そして、会社員としての1番の役目は、先輩から伝えられたノウハウを後輩へ伝えていくこと。そうして会社を存続させることです。
仕事を覚えずに、誤魔化し続けて定年退職では、会社員としての役目を果たしたとは言えないのかもしれません。
それは理不尽なパワハラなのか考える
もちろん、理不尽なパワハラも存在していますが、ほとんどの場合は会社のために怒っている場合が多いと理解しましょう。
上司から「厳しく言ってやれ!」と言われて、怒っている先輩社員も多くいます。怒ってる人にとっては、それも仕事の場合が多いのです。
怒らなければ、「お前は後輩の指導もできないのか?!」と上司から怒られることもあります。
会社によっては、後輩社員に会社の仕事のノウハウを教えて覚えてもらうことに重きを置くことが多いので、怒ることも仕事という考えになるわけです。
怒るほうもつらいことが多くあります。嫌われたり陰口たたかれたりするのを分かっていながら怒るわけですから…。
さらには、パワハラ問題などで会社にクレームが入ったら、個人の責任にされることも多くあります。
「あいつをなんとかしろ!」と言った会社(上司)が、急にクレームを入れた側を擁護することも珍しくありません。
会社が採用した仕事もしない社員を育てようとし、個人の責任にされてしまうのです。
しかし、会社員とは残念ながらそういうものなのかもしれません。そういう扱いしかされない現状です。
そんな会社に入ってしまっているなら、退職や転職を考ええる必要があります。
我慢できないなら退職や転職を考える
現代では、さまざまな形態の会社があり「この会社の雰囲気が無理」と感じたり、どう考えてもパワハラだと感じたりするのであれば、退職し自分に合った会社への転職も検討しましょう。
しかし、パワハラがあるような会社では「辞めさせてくれない」というケースもあります。また、退職はできても自分に合った会社へ本当に再就職できるのかという不安もあるでしょう。
その場合は、退職や転職を支援してくれるサービスを利用してみるのもいいのではないでしょうか。
関連記事:「退職代行サービスおすすめ12選!失敗のないサービスの料金比較!」
まとめ
誰でも怒られることはありますが、怒られやすい人と怒られにくい人には特徴があります。
怒られないように意識しても性格などの問題で、どうしても怒られやすい人になってしまう人もいるのも現実です。
会社で怒られるということは、会社にとって重大な問題に繋がる可能性があり、そのため求められることも多いのも理解するべきです。
怒りたくて怒っているわけではない上司や先輩も多くいるということを理解しましょう。
しかし、怒りたくて怒っているのはパワハラです。そう感じるなら、転職や退職を支援するサービスなどを利用し退職や転職を検討しましょう。