少年スポーツ(スポ少)は、毎年メンバーが入れ替わるので、戦力が毎年違うという特徴があります。
保護者の方たちにとっては、自分の子供が最上級生になる年は特に楽しみではないでしょうか。
昨年は強かったのに急に弱くなるのは、小学や中学でのスポーツでみられます。これは単純に選手の人数や質によるものなので、仕方のないことです。
ただ、少年スポーツに関わった経験がある方にはわかるとおもいますが、少年スポーツには「毎年それなりに強い」チーム」も存在します。
前評判が良かったわけでもなく目立つような選手もいるわけでもなく、しかも前年のレギュラーメンバーは全員卒業して、レギュラー全員が入れ替わるチーム状況でも、それなりに毎年強いチームです。
そういったチームには、他チームとは違う特徴があります。
今回は、私が今まで見てきたメンバーが替わっても毎年それなりに強いチームの振る舞いや特徴を考えてみましょう。
少年スポーツで毎年強いチーム4つの振る舞い
少年スポーツで毎年強いチームに見られる4つの振る舞いは、以下などです。
- 全員がしっかりと挨拶できる
- 整理整頓されている
- 練習や試合中に全員がしっかりと声を出している
- ベンチメンバーも集中している
全員がしっかりと挨拶できる
毎年強いチームは、全員がしっかりと挨拶をします。
ここ最近では試合会場などで、他のチームの子供たちに挨拶されることはかなり減った印象があります。自分が子供の頃では考えられない状況です。
さらに、自分の子供のチームでさえ顔も知っているし車で送り迎えを何度もしたことがあるのに、挨拶をしない子供も少なくはありません。
私は別に自分が挨拶されないことを気にしているのではなく、大きな声でハッキリと挨拶するチームは、だいたい毎年強くなるチームの特徴だということです。
挨拶をする時点で、チーム全員が「挨拶をする」という同じ目的を果たしたことになります。
心の中で何を考えていようが、声に出しそれを当たり前に実行することで、その試合会場を自分たちのホームへと変えることができるのです。
他チームの指導者や保護者、大会関係者など会った人にすべてに、しっかりと挨拶するチームは毎年強い傾向があります。
「あの人知らない」や「目が合わなかった」などで挨拶しないのは、その時点で相手チームや会場にのまれてしまうのです。
効果は多少かもしれませんが、少年スポーツを支えてくれているすべて大人に感謝するのが選手たちの務めでもあります。
整理整頓されている
毎年強いチームは、選手のバッグやチーム用具、ベンチな整理整頓されています。
それは、子供たちが率先し自然な形で整理整頓されているので、見ていて実に気持ちがいい状況です。
やらされているというより、それが普通なんだという感じで整理整頓されています。
この状況は、チームの伝統的な習慣です。
ベンチをきれいに使うという共通の目的を、試合前に選手全員で果たしたことになります。
練習や試合中に全員がしっかりと声を出している
他チームと圧倒的に違うのが「声」です。
試合会場全体に響き渡り、そのチームが試合をしているのが遠くにいてもわかるくらい、声を出し試合をしています。
ちょっと強いくらいのレベルのチームでは、その声に圧倒されてしまい結局練習でやってきたことを出せずに、いつの間にか負けてしまうのです。
その声はヤジや汚い言葉ではなく、本当に昔からある基本的な声出しが徹底されています。
そのため、試合中でも選手たち同士が声を掛け合うシーンが多く、観戦していても本当にまとまった「チーム」に見えるのです。
ベンチメンバーも集中している
これも他チームとは違う部分です。
ベンチメンバーも声をしっかり出しているため、チーム全体が集中している状態で試合を進められます。
大きな声を出し集中していると、試合で気になったことを瞬時に言葉に出して伝えられます。これはとても重要です。
集中して声を出しているということは、全員がしっかりと試合を観て参加していることになります。それにより、声を全く出さないチームに負ける要素を減らせるのです。
ベンチから交代で途中出場するときも声を出し続けていたため、その瞬間から試合に入れる集中力を持った状態でプレーできるので、交代させる指導者も安心して使うことができます。
何度か見たことがある残念なシーンで、交代した選手がパスを受けボールをもらった途端に反対のゴールに向かって走り出してしまうというものです。
これはベンチで集中せずに試合に参加していなかったということです。このチームがよく声を出すチームに勝つ要素はありません。
少年スポーツで強いチームの1つの特徴
少年スポーツで毎年強いチームの特徴は、意識して行動していることです。
意識して行動するとは
少年スポーツで毎年それなりに強いチーム、たった1つの特徴は「意識して行動」していることです。
例えば、試合会場で会うすべての人に挨拶をする意識を持つだけで、行動に集中力と責任感が生れます。
道具を整然と並べることが当たり前と意識することは、選手に気を抜く瞬間がありません。
それらにより、試合でも集中し全員で声を出し、勝てそうにもないと思われていたチームに勝つという可能性を上げていくことは必然なのです。
これらのチームは、練習中でも常に集中し取り組む意識が自然にできるため、最終的に他チームより強くなります。
すべての行動に意識づけすることにより、練習や試合へ最高に集中した状態で取り組むことができる環境を持つチームが、毎年それなりに強くなるチームです。
どうすれば「意識」の特徴あるチームにできるか
結局は長年の伝統のようなものが、しっかりとしているチームが強いです。
ただ、今この記事を読んだ保護者の方や選手たちが実践していくところから始められます。
先輩や上級生が挨拶したり整理したり声を出したりするシーンを実際に見ると、自然に後輩や下級生はそれを意識してやるようになるのです。
「挨拶しろ!」「片付けろ!」「声出せ!」など言っても、やってる場面をしっかりと見せなければ、後輩や下級生はやりません。
先輩や上級生が、自然にやっているシーンを見せることで、後輩や下級生も自然と違和感なく受け継いでくれるのです。
私は挨拶や声すら出せないチームが、練習や試合で集中することができるわけがないと考えています。
まず最初に、挨拶する習慣をチームに根付かせてみることです。それはもちろん、自分が積極的に実践する姿をチームメートに見せることから始める必要があります。
まとめ
少年スポーツで毎年強いチームの特徴でした。
毎年強いチームには、行動に意思づけする伝統があるというです。
私が子供の頃の少年スポーツは、挨拶をしないチームや声を出さないチームというのはなかったかもしれません。
しかし、自分の子供のスポーツを観に行くようになり、本当に驚いたのは試合中に選手から一切声が聞こえないことでした。
強そうに見えないのに何故か勝ってしまうチームがあり、そのチームはまさしく声を出し全員が集中するチームだったのです。
本当に差がない少年スポーツでの試合では、集中し試合に挑んだチームが勝ってしまうことがあるので、皆さんも少しずつでも行動に意識づけすることを実践してみましょう。