少年スポーツ(スポ少)で、試合当日の朝食を食べれなくて困っているお子さんや保護者の方も多いしょう。
これには、いろいろと事情があると思います。
例えば「普段から朝食は食べない」や「試合当日は食が進まない」、「いつもと違う時間帯だから」などあるでしょう。
普段から食べてないなら試合の日だからといって食べることすら難しいですし、試合当日のいつもと違う雰囲気や時間帯の違いで食べれないというのも朝食特有のことです。
しかし、スポーツの種類によりますが、試合当日の朝食は食べた方が良いと言えます。食べなければ体に力が入りません。
理解しているなのに、いざ朝になると「食べたくない…」となってしまいます。そして、試合中に空腹で冷や汗をかいてしまい、本来の動きができなくなるのです。
今回は、その食べたくない朝食で「これなら食べれるかも」という食べ物を考えていこうと思います。
食べ物の好みは人それぞれなので、似たような食べ物などで試してみてください。
少年スポーツの試合当日は絶対に朝食は摂るべきです。ぜひご参考に!
少年スポーツ(スポ少)の試合当日に朝食を食べれない?「食べやすい食べ物」
朝食は、食べなくてもいいなら、できれば食べたくないと考えている子供も少なくありません。
しかし、これからスポーツの試合で激しい動きをするというときに、朝食を食べないわけにはいきません。
そこで、これなら食べやすいのでは?という食べ物を紹介していきます。
餅(もち)
朝食で白いご飯は食べたくないけど「餅」なら食べられるという話をよく聞きます。
実際に私の子供も試合当日の朝食は、白いご飯なら茶碗1杯くらいしか食べませんが、餅なら5個くらい食べます。
子供のチームメートの保護者の方に聞いても、普段朝食を全く食べない子供でも「餅なら食べれる」という意見が多くありました。
餅は腹持ちが良いので、試合当日の朝には最適です。しかし、消化が良いというわけではないので、動きの激しいスポーツでは試合の3時間前には食べ終えた方がいいでしょう。
餅はエネルギーとなる糖質が多く含まれている
お餅には糖質が豊富に含まれているため、コンパクトに栄養補給できるメリットがあります。
「ごはん茶碗かるく1杯(100g)」と「お餅2個(100g)」を比較すると、ごはんの糖質37.1gに対し、お餅は35%増しの50.3gも含まれています。
出典:サトウ食品公式HP
食べやすいのに、ご飯よりエネルギーとなる糖質を多く摂ることができます。試合前には最適と言えるのではないでしょう。
試合当日朝の食べ方例
シンプルに真空パックの餅を焼き、醤油を万遍なく塗り焼海苔で包むだけで食べやすくなります。砂糖醤油で、糖分も摂るのもいいかもしれません。
また、お吸い物の素を使って、お吸い物の中に餅を入れて食べるのもオススメです。
おにぎり
私も子供の頃、試合の朝は「おにぎり」が多かったように記憶しています。何でも食べれましたが…。
私の子供も、朝食は白いご飯よりおにぎりの方が多く食べます。
白いご飯は食べたくないけど「おにぎりは不思議と食べれちゃう」というチームメートもやっぱり多かったです。
炭水化物なので糖質も摂れる米こそパワーの源です。試合当日朝の食事としては最適だと思います。これも動きが激しいスポーツなら3時間前には食べ終えたいところです。
試合当日朝の食べ方例
試合当日のおにぎりの中身は梅干だけです。米にも普段より多めの塩を振り握っています。
それを焼海苔で包むという、ごく一般的なものです。試合の日だけは塩分多めに。そして具が少なめの味噌汁を一緒に食べます。
うどん
「やっぱり麺類は食べてくれる」というチームメートの保護者意見は多いです。パスタって方もいらっしゃいました。
うどんだけでも十分ですが、我が家ではおにぎりと一緒に食べることが多いです。おにぎりのときは、味噌汁かうどんという感じに食べさせます。
麺類は食欲がない朝食時でも、けっこう食べやすいようです。
うどんもパスタもどちらも米類よりは腹持ち良いとは言えませんが、炭水化物の中でもサッと食べれて素早くエネルギー補給できるので、試合の朝には最適かもしれません。
消化がいいので試合まであまり時間がないときは、米類よりうどんなど麺類がいいと考えがちですが、これも試合3時間前には食べ終えたいところです。
試合当日朝の食べ方例
スーパーなどで売っている関西風ダシの素で汁を作って【かけうどん】がオススメです。
おにぎりも食べるなら、具はいりません、薬味で長ネギがけを乗せるシンプルな素うどんです。
バナナ
バナナは素早くエネルギー補給できて疲労も回復すると言われているので、幅広くスポーツ選手に食べられています。
しかし、持続性が無いため試合当日の朝食では他の物を食べてさらにバナナも食べるのが本当は良いのですが、どうしても食べられないならバナナだけでも食べましょう。
試合間や試合まで時間が短いときの補食では最高最適です。約20分程度で消化すると言われています。
バナナの糖質は20分程度で消化するため、運動の30分前に食べるのがおすすめ。速やかにエネルギーに変わる糖質から順番に使われ、持続的なエネルギ―源となります。また、運動後30分以内に食べると筋肉を補修し、疲労回復に効果があると言われています。
出典:スミフル公式HP
試合の前の日や試合の日には準備しておくようにしましょう。
ゼリー飲料
これだけで朝食という人もいました。簡単に抵抗なくすんなりと朝食を摂れます。
色々な種類があり、素早くお腹を満たしてくれる優れものです。
特に「アミノ酸」は、スポーツ時に有効な成分とされています。
食事で摂取するたんぱく質は、分解して吸収するまで3~4時間かかるのに対し、アミノ酸で摂取すると30分程度で吸収でき、スポーツ時に有効です。
出典:味の素
バナナ同様に、試合間や試合までの時間がないときに食べる補食の役割としても活用できるでしょう。
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少年スポーツ(スポ少)の試合前の朝食の考え方
スポーツと食事はかなり密接な関係です。
筋肉を付けたいとき、スタミナを持続させたいときは、消化が良いもの、油物はダメなどさまざまなことを気にするケースが多いと思います。
では、少年スポーツではどうなんでしょう?私の考えなのでご参考程度に…。
食べたいものを食べるべき!少年時代はそういう時期!
例えば、昔から試合前日の夕食にゲン担ぎの意味でトンカツを食べるのを、試合前のトンカツは油分が多く消化に悪いからダメ、と一般的に言われています。
少年スポーツにこの「油分が多くて」というのは、関係ないことではないでしょうか。個人的な考えです。
少年スポーツでは、食べたいものを食べれば良いと考えています。体が大きくなる過程なので、試合だろうが練習だろうが体は成長中です。
私が小中学生の頃も、遠征や合宿、全国大会まで試合前日の食事は揚げ物ばかりでしたし、ご飯も動けなくなるほど食べさせられました…。
大切な試合前日も当日朝も関係なく、唐揚げやトンカツなど大量に食べましたが、まったく試合に影響を感じたことはありません。
「肉の倍の野菜を食え!」「1人ドンブリ3杯以上!」と監督やコーチに言われ食べましたが、子供の頃は胃もたれとか胸やけとかはないのです。
もちろん、令和の時代では問題になる指導ですが…。ここで何を伝えたいかというと「少年時代は試合前でも気にせず食べても大丈夫」ということです。
おそらく、少年時代(小中学生)にバリバリスポーツをしている人で、試合の前日トンカツ食べたから調子悪くなる人なんていないのではないでしょうか。
油分が影響してくるのは、成長過程ではなく保持過程での話だと思います。20歳過ぎから考えることだと思います。
20歳過ぎで試合前の食事を気にするくらいのレベルでスポーツをやってる人は、もうトップアスリートしかいません。
なので「トンカツ」で影響するのはトップアスリートだけであって、成長過程の少年スポーツ時代には関係ない話だと考えています。
しかし、昨今では少年スポーツであっても「試合前に〇〇は食べないように」など決めているケースもあります。その場合は、チームの方針に沿った食事にしましょう。
ただ、試合前の朝食を気にしすぎて食べられないくらいなら、食べられる好きなものを食べたほうが良いと考えておきましょう。
試合前の食事を気にするより体を大きくすることを考えるべき
結局、沢山運動して沢山食べたら子供の体は大きくなります。
沢山運動するので全然体に肉はつきませんが、背が伸びたり体がガッチリ体型したりするのです。
早ければ中学生の終わりくらいから、徐々に筋肉が大きくなりスポーツ体型になります。
小学生でスポーツをやっていると、よく「細いね~」「もっと筋肉付けた方がいいよ〜」など言われますが、多くの食事を摂っても激しく運動しているので太らないだけです。
その小学生の時代の細い体が芯となって、早ければ中学後半頃からドンドン体がガッチリしてきます。成長過程の骨と肉だけの状態から筋肉を0から付いていくイメージです。
肉付きが良い状態から筋肉を付けた体ではなく、体を細くして徐々にゆっくりしっかりと筋肉を付けたスポーツ体型になることができます。スピードとパワーがあり丈夫な筋肉となるわけです。
スポーツのために体を大きくする方法は食べる以外ありません。練習して食べる、これだけです。
少年スポーツでの食事は、そんなに気にしないのが1番です。
とにかく試合は、食べないで空腹という状態だけは避けた方が良い、というのを意識しましょう。
もちろん、バスケットボール・サッカーなどの常に走っているスポーツでは、試合直前の食事は重要かもしれませんが、少年スポーツでは前日の食事までは気にしない方がいいかもしれません。
よく試合では「空腹で動ける状態が良い」とされていますが、少年スポーツで意識し過ぎると単に動けなくなります。
そんなことより、沢山練習して沢山食べて、そのスポーツに合った体を作ることに専念するのが大切です。
まとめ
少年スポーツ、朝食で食べやすい例を挙げていきました。
試合まで3時間以上あるなら、好きな食事を摂れば良いと思います。
少年スポーツでは、試合でのパワーとかスタミナがどうとかなど、食事を気にして調整するものではありません。
パワーやスタミナが不安なら練習して体を成長させるしかない時期です。
とにかく、空腹は試合になりませんので朝ご飯は食べましょう。