※当サイトの内容には、広告・プロモーションが含まれています

少年スポーツ(スポ少)で保護者の「積極的に行け!」は無責任?チームへの影響とは

少年スポーツ(スポ少)で保護者の「積極的に行け!」は無責任?チームへの影響とは 少年スポーツ

少年スポーツ(スポ少)の試合を観ていると、保護者が自分の子供に向って「積極的に行けぇー!」や「やり切れー!」など、大声で叫んでいるシーンを見かけることはないでしょうか。

父母である親からしてみれば、息子の成長や活躍を願って叫んでいることだと思いますし、そうして欲しいという気持ちも理解できます。

ただ、その言葉を発してもいいのか?という問題もあります。

スポーツなので好きなようにやればいい、と思いがちですが、チームスポーツでは、良くはない場合もあります。

今回は、保護者が試合中に自分の子供に叫ぶ言葉は、どのような問題があるのかを考えていきます。

スポ少の保護者が試合中に叫ぶ「積極的に行け!」の問題点

スポ少の保護者が試合中に叫ぶ「積極的に行け!」の問題点

保護者による、我が子への鼓舞?は、時としてチームスポーツでは言わないほうが良い、というケースもあります。それには、どんな理由があるというのでしょうか。

子供はそこまで努力し成長しているのか?という単純な理由

少年スポーツでは、個々の能力などの差がはっきりと出ます。とはいっても、基本の反復練習さえ怠らなければ、誰でも到達できるレベル差です。

例えば、毎日努力して頑張って上手になった子供もいれば、何も努力はしないけど試合には出たいと考える子供もいます。

努力している子供は、試合でも積極的に効果的なプレーを自然にできるようになりますが、努力しない子供は消極的だったり積極的に無謀なプレーを繰り返したりし、チャンスを潰しピンチを招いてしまうのです。

上手くなるために何もしていないのに、バスケットボールやサッカーでパスをまったく出さずに、無謀なシュートを放ったり、野球でとんでもないボールを空振りしたりと、チームへ迷惑をかけてしまうプレーを簡単にやってしまいます。

こういった選手の行動によって、試合が台無しになってしまうことも少なくありません。

では、なぜ自分は練習で努力せず、上手くプレーする自信があるはずがないのに、積極的?にプレーしてしまうのでしょうか。

保護者の勝手な考え

保護者は、自分の子供がどれだけ真剣にスポーツに取り組んでいるのか、理解しているはずです。

練習を休みがちだったり、全く集中していなかったり、そしてなにより積極的にスポーツへ関わろうとしていなかったりなど、見ればわかることです。

でも、自分が好きなスポーツだから、子供がそのスポーツで活躍しているシーンを観てみたい。またはそのスポーツを好きになってもらいたい、など考えてしまうわけです。

しかし、子供は他のスポーツだったり、スポーツではない他のことだったりを、やってみたいと考えているかもしれません。

練習も試合も、全くやる気のない子供に「積極的に行け!」と言って、勝手な行動をさせるのは、チームスポーツでは迷惑になる場合もあるのです。

子供の成長のため?

試合で積極的にプレーすることで、人間的に成長してもらいたい。またはスポーツを好きになってもらいたい、と願っている保護者も多いと思います。

たしかに、全くその通りで、試合で積極的にプレーすれば、それ以外にも成長することはあるでしょう。活躍すれば、そのスポーツが好きになることだって考えられます。

しかし、じゃあ失敗したときは怒る必要がない、ということではないでしょうか?

積極的にプレーしてほしい理由が「子供の成長」なら、積極的なプレーで失敗しても親なら納得するものです。

一方、積極的にプレーしてほしい理由が「子供の活躍」なら、積極的なプレーでの失敗は親にとって許せないことになります。

この違いが、チームにとって「我慢できる」か「迷惑」ということです。

保護者の「積極的に行け!」の考えによる善し悪し

保護者の「積極的に行け!」の考えによる善し悪し

保護者による試合中の鼓舞?に対しチームは、その保護者の考え方で「我慢できる」のか「迷惑」なのか、わかれます。

我慢できる考え方

人見知りだったり、引っ込み思案のため、少しでも少年スポーツで人間的に成長してほしい、と考えて「積極的に行け!」と鼓舞することは、我慢できる考え方です。

「我慢できる」というよりも、少年スポーツではこの考え方が、真っ当な考え方だと思います。

この考え方に「迷惑」という思いを、もってはいけないことかもしれません。

少年スポーツによって、自信をもったり責任感をおぼえたりと、人間的に成長することは十分見込めることです。

また、少年時代の多感な時期に、なにか一つに集中しているという、今後の人生でも役に立つ経験をすることができます。

ここでの「積極的に行け!」は、子の成長を思いやる親の言葉、ということです。チームが我慢できるとかではなく、少年スポーツのあり方としての、目標といってもいいことかもしれません。

迷惑な考え方

自分の子供ができないことを、試合でやってほしいと考える保護者も少なくありません。そのため試合中に「積極的に行け!」や「やり切れ!」など叫んでしまっています。

普段から、練習も真面目にやらず「めんどくせー」や「だりぃー」など愚痴をこぼし、全然上達していない選手が、試合で親のために目立とうとすることは、団体スポーツでは迷惑行為です。

親にいいところを魅せたいなら、普段から努力し上達することが一番の近道です。親も努力している姿を褒めるべきで、できないプレーを求めるべきではありません。

できないことを怒鳴りつけて、失敗したらさらに怒鳴りつけ、審判へまで文句をいってしまう保護者も稀にいます…。

少年スポーツ(スポ少)の観戦で保護者が言うべきではないこと…父母がやるのは応援だけ!
少年スポーツ(スポ少)の試合には多くの保護者が観戦に訪れ、我が子の所属するチームに大きな声でエールを送るなど、よく見る光景ではないでしょうか。今回は、少年スポーツの保護者席での応援について考えます。
少年スポーツ(スポ少)で審判の判定に子供が不満な態度を取るのはダメな理由
少年スポーツでも、審判のジャッジに不満な態度を取る選手を見掛けることがあります。少年スポーツで選手が審判のジャッジに対し不満な態度を取るのはいけません。この記事では、審判の判定に対し不満な態度をしてはいけない理由を考えてます。

努力している選手が頑張っている試合を、一部の保護者の勝手な考えで台無しにしてしまいます

例えば、プロスポーツで素晴らしいと感じたプレーを「今度の試合でウチの子にやらせたい」と考えてしまうのは勝手な考えです。

少年スポーツ(スポ少)指導者の暴言やパワハラ「なぜできないんだ!」とキレる責任逃れ発言
少年スポーツ(スポ少)では、負けている試合中に興奮し怒鳴り散らかす指導者がいます。子供たちへの罵倒も聞くことが多々あります。指導者はどうして子供たちを怒鳴り散らかしてしまうのでしょう。

やる気がなくて練習も休みがちな選手の積極的?のようで勝手なプレーは、試合の勝敗を決めてしまうほど、迷惑なことかもしれません。

ここでの「積極的に行け!」は、チームにとっても努力している選手にとっても「迷惑」な考え方です。

まとめ

少年スポーツを見ていると「親に怒鳴られるから仕方なくやっている」といった感じの選手を見ることがあります。

試合中は常に怒鳴られ、そのため動きがオロオロしてしまい、まったくスポーツを楽しんでいるようには見えません。

積極的にプレーするのは、それなりの努力と自信が必要です。試合に出たからといって無謀なプレーをすると、またしばらく試合に出してもらえなくなります。

それを「指導者が悪い」とは考えず、真剣に努力して試合に出れるよう、子供に伝えることが大切です。

少年スポーツ「指導者が悪い」と言う保護者の問題点!スポ少を通じ子供に理解させる大切なこと
少年スポーツでは、試合の勝敗について「あれはコーチが悪い」とか「監督が分かっていない」など平気で自分の子供に言ってしまう保護者がいます。今回は、この件について何がイケないなのか、そしてスポーツを通じて何が大切なのかを考えていきます。

そして、そのスポーツは、子供が本当にやりたいことなのか、という確認も大切なのかもしれません。