野球やサッカー、バスケットボールなど、少年スポーツ(スポ少)をやっている息子さんや娘さんから「もう辞めたい」と伝えられたことはないでしょうか。
親の立場からしてみれば、「続けてほしいのに…何で?」という気持ちでしょう。
子供がスポーツを辞めたがる理由には、指導者や親の振る舞いが原因である可能性があります。
今回は、息子さんや娘さんが少年スポーツ(スポ少)を辞めたがる理由や、どうすればスポーツを続けてもらえるかも考えていきましょう。
息子や娘が少年スポーツ(スポ少)を辞めたがる理由
息子さんや娘さんが少年スポーツ(スポ少)を辞めたがる理由は、以下などの原因が考えられます。
- 指導者の暴言などが原因
- 親から怒られることが原因
スポーツをやるのに、暴言を吐かれては辞めたくなるのは当然です。とくに、始めたばかりの子供の場合「怒られるのに、何でこんなことしなきゃ…」と考えるでしょう。
注意すべきは、子供がスポーツを辞めたいと伝えてきたときの理由は、本当のことではない可能性があることです。
例えば、「他にやりたいことがある」「体の〇〇が痛い」などを理由にしていても、実際は心に深い傷を負っている可能性があります。
子供の様子がいつもと違うときは、しっかりと話し合ってください。
指導者の暴言などが原因
指導者の暴言などが理由で「スポーツを辞めたい」と悩んでいる可能性があります。
暴力は論外ですが、理由もわからず暴言を吐かれたり怒鳴られたりすると、怒られ慣れていない子供は戸惑い萎縮してしまうのです。
さらに、萎縮した子供に対し1日中にわたり暴言を吐き続ける指導者も少なくありません。暴言が子供の成長を促していると考えている指導者もいるので最悪です。
保護者や他の子供の前で暴言を吐かれるのは、子供の自尊心を傷つけます。その場、そ時期の問題ではなく、未来の子供の成長に悪影響を与えてしまう可能性もあるのです。
指導者の暴言があるチームには、スポーツに集中できる環境ではありません。
親の前では平静を装っていても、心には指導者に対する恐怖や絶望が植えついてしまいます。
スポーツをやる時間が苦痛になるだけでなく、学校生活や勉強に集中できなくなったり食欲がなくなったりと、さまざまな問題につながるのです。
子供はそのつらい原因を取り除こうとして、スポーツ自体を辞めたいという考えに至ります。
親から怒られることが原因
保護者である親も原因になっている可能性があります。
スポーツを始める前までは優しかったお父さんやお母さんが、急にスポーツのことで怒るようになったら子供はどのような気持ちになるでしょうか。
指導者に暴言を吐かれ、家に帰ると親から怒られては心が休まる時間はありません。
常に指導者や親から怒られるたことばかり考えるようになり、スポーツを始める前と別人のようになってしまうケースもあります。
子供の様子がおかしい、変わったなど感じるかもしれませんが、その原因をつくったのは親です。
過去の幸せだった家族に戻りたくて、子供はスポーツを辞めたいと考えます。
息子や娘に少年スポーツ(スポ少)を続けてもらうための対策
スポーツを始める前も始めた後も、子供にとって自宅は同じ場所です。家では、常にいつもどおり過ごせる環境にしておきましょう。
自宅だけが、外で厳しい扱いを受けた子供の心が休まる場所です。
心に深い傷を負ってしまっているなら、もうスポーツを続けるのは難しいかもしれません。
そうなる前に、家庭では子供をケアする必要があります。特別なことをするのではなく、スポーツを始める前と同じように子供と接すること重要です。
初めての学校以外での活動で、親以外の大人から暴言を吐かれている子供を家でも怒ってはいけません。
例えば、怒られて帰ってきたのに、自宅でさらに同じ内容で親から怒らたとしましょう。子供にとってスポーツを続ける理由などなくなってしまいます。
家庭は、スポーツを始める前と同じように、子供がもっとも落ち着ける場所にしておしましょう。
まとめ
少年スポーツの指導者の中には、子供に暴言を吐くことに対し「教育のため」「本人のため」「期待しているから」など理由をつけている人もいます。
ただ、スポーツを始めたばかりの時期に、理由もわからないまま暴言はを吐かれるのは子供にとって苦痛でしかありません。
教育?期待?といわれても、そのようなことは子供に伝わらないでしょう。
暴言をやめてほしいと願っても、暴言を吐く指導者はその方法でしか教えられない人間です。
難しいことかもしれませんが、チームを変えてみるのも1つの方法かもしれません。
スポーツはやらされるものではなく、楽しむものです。その環境づくりに気をつかえば、子供はスポーツを好きになってくれるでしょう。