少年スポーツ(スポ少)で試合前に子供たちからよく耳にするのは、「緊張する」です。
この「緊張」ですが、子供たちは「緊張しないためにはどうすれいい?」と考えるようで、私も良く聞かれることがあります。
私の考えは「試合前の緊張はしたほうが良い」です。緊張は悪いことだけではありません。試合に入る集中力を高めるには必要なものと考えています。
少年スポーツにおいての「緊張」とは、どのような種類があり、それによってどのような影響や効果があるのかを考えていきましょう。
どんなことで緊張する?緊張との向き合い方
まず、何が原因で緊張するのかを考えてみましょう。そして、その緊張との向き合い方を考えていきます。
不安な気持ち、向き合い方
「試合で上手くできるかな」「ミスしたらどうしよう」というプレーへの緊張があります。また、「失敗したら怒られる」「チームメートに馬鹿にされる」などの不安も感じるでしょう。
しかし、そんな考えは必要ありません。
自分を試合に出すと決断してくれたのは指導者です。そして、自分が試合に出ることにより出れない選手がいます。
その選手たちのことを考えると、このような不安な気持ちで試合を迎えるのは無責任です。不安な気持ちで試合に入ると、弱気で自信なさげなプレーしかできません。
自分を選んでくれた人、試合に出れない人の前で、気の抜いたプレーをするは避けるべきです。
気持ちの入った自信に満ちたプレーでのミスは誰も責めません。今の自分ができる最高のプレーなので、胸を張って何度でもチャレンジするだけです。
そのため、不安になることは緊張ではなく自意識が強すぎるだけといえます。
試合では、今までつらい練習に耐えた結果、メンバーに選ばれた自信を感じて集中するだけです。
人前でプレーするから緊張する、向き合い方
公式戦になると試合を観に来る人が増えて、それにより「緊張」してしまう選手もいるのではないでしょうか。
「ミスをしたら恥ずかしい」や「大勢に観られているから照れる」という人前に出ることに対する、俗にいう「アガる」というものです。
観に来る人は試合を観に来てるので、個人を観に来ているのは自分の家族だけと考えれば、少しは楽になるでしょう。
ただ、その家族が観に来るから緊張するという子供も少なくありません。
それなら逆に緊張するより、自信を持って自分ができるプレーを全力でやるだけです。
「恥ずかしい」「照れる」など、この種の緊張を試合に入れるのは良いことではありません。とにかく試合に集中する準備が必要です。
緊張で困っている子供たちへ!緊張こそが大切な理由
とにかく試合前に緊張するのは、試合のことを考えている証。そこに子供なりの責任感があるということです。
その責任感からの緊張で頭の中がパンクするくらい考え込んでしまう状態を、集中力に変えることができます。
緊張するから集中できますし、緊張するからいつもとは違うテンションで躍動することができるのです。
少年スポーツによる「緊張」は、大切な試合になればなるほど大きくなります。そのため、緊張すればするほど集中力も大きくなるのです。
まとめ
緊張が解けるのは試合に気持ちを完全に切り替えたときです。
それでも緊張が残っているのは、気持ちの切り替えができていないか、人間に対し緊張しているだけです。
「緊張してる。どうしよう?」と試合前の子供に言われたら、「何で緊張なんかするんだ、平常心だ」と具体的ではないことを伝えるより、「緊張も大切なことだ」と伝えてみてはいかがでしょうか。