少年スポーツ(スポ少)の試合でかなり重要になる、「試合の流れ」について考えていきます。
少年スポーツの試合で、接戦だったのに気づいたら追いつけないくらいの点差になっていたという経験はないでしょうか?
勝てそうなのに勝てないチームには、改善しなければならない要因があり、それは練習するだけで改善できることではありません。
試合には流れがあり、その流れを多く引き寄せたチームが勝つ可能性を高められます。流れをつかめないチームは技術面で多少勝っているくらいでは勝てません。
この記事では、「試合の流れ」を引き寄せるための重要な1つの方法を考えていきます。
試合の流れを変える1つの方法!習慣にすべきは「声」
これは考えることでも、難しいことでもありません。気持ちがあれば自然にできることです。
ちょっと古いと言われてしまいそうですが、この方法しか思い浮かびません。
やっぱり「声を出す」ことだけ!
試合中に声を出していないチームは、声を出し続けることでさまざまな変化を体感できます。
技術的には同等か勝っているのに勝ち切れないなら、チームの何かを変える必要があります。
もっとも簡単に変えられて効果があるのが「声を出し続ける」ことです。
同じ練習を増やしても、別の練習メニューを追加したところでも、飛躍的にチームを強くするのは困難です。
子供の成長を待つのは他チームも同じなので、試合での勝敗を引っくり返す要因と考えるのは、少年スポーツで限って言えば効率的ではありません。
相手チームも声を出してないけど負けちゃう…どういうこと?
これは、「勝つ気持ち」「負けない気持ち」「気迫や気合い」などの気持ちの差です。
結局、同じくらいの力関係では戦う気持ちを出すチームが勝ちます。声も出さず気持ちも入いらないチームは技術が多少勝っていても、簡単に気持ちを出すチームにのまれてしまうのです。
例えば、ミニバスや中学バスケでは、多少上手い選手でも相手の気合いの入ったプレッシャーで気持ちが折れてしまいます。その試合は完全に相手ペースの試合となるのです。
そうなると、相手にプレッシャーをかけることも怖くなり遠慮します。シュートもパスも体が縮んで失敗を繰り返すのです。まさに相手のやりたい放題になってしまいます。これでは多少の技術があっても試合になりません。
こういった選手が1人でも出てしまうとチームの作戦が機能しません。さらにはほとんどの選手が完全に相手選手にのみ込まれ勝敗が決してしまいます。
とにかく、勝つチームになるには「常に戦う気持ち」を持続させるため、声を出し続けることが大切です。
試合中の声ってどんな風に出せばいいの?
今まで声を出していない選手に「声を出せ!」と言っても出せません。
声を出すには、目的が必要です。目的があれば、声を出すしかありません。
選手同士で声を掛け合う習慣
声出しに慣れていないとか恥ずかしいとか感じているなら、試合のプレイ中に出す声は基本的に「確認」や「指示、助言」から始めてみましょう。
例えば、野球ならアウトカウントを確認したり、補給後の送球指示や助言など数え切れないほど、声を出すチャンスがあります。サッカーやバスケはもっと動きが激しいので、常に声を出すチャンスがあるはずです。
また、気持ちがやられてる選手に「声を掛ける」ことも重要。少年団体スポーツでは選手を「ひとりぼっち」にすることが敗因につながります。
つらそうな選手には一緒に試合に出ている選手が声を掛け「ひとりじゃない」と意識させるべきです。
とにかく気づいたことを大声で叫ぶことから始めて下さい。その声は相手チームに聞えてもいい声です。作戦だろうがなんだろうが大声でかまいません。それがフェイクになることだってありますので。
戦う気持ちを持続させる声とは?
戦う気持ちを持続するには集中力が必要。そして集中力を持続させるには声を出し続けることです。
さらに言えば団体スポーツの試合中における平常心は、普段の生活での平常心ではありません。声を出し集中し戦っている気持ちが平常心です。
声を出し続けることで余計な恐怖心や不安を感じることなく、集中力を継続することが戦う気持ちを持続させる方法です。
それにより、試合の流れを引き寄せたりひっくり返したりできる可能性を高められます。
まとめ
大きなレベルの差がない少年スポーツでは、声を出し続けるしか試合の流れを変える方法はないかもしれません。
興奮状態になっているから、戦っていない相手をのむことができるのです
「絶対に目の前の選手には負けない」という気持ちと声で相手を圧倒することで、勝敗が決してしまうのが少年スポーツ。技術を磨くのと同時に、声を出す意味を考えて習慣づけることをオススメします。